【ミリマスR-18要注意】中谷家次期当主の育様が二人の従者から女を教えてもらう話
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19:僕が当主になったら 18/19[sage saga]
2021/03/29(月) 00:11:02.68 ID:xlYSjD+E0
 二人との性交を完遂した育だったが、体力の消耗が激しく、二人が服を着直した後も緩慢としたままだった。浴室までは歩が背負っていく必要があった。真が持ってきたパジャマに着替えるのも自力ではままならず、今よりもっと幼かった頃のように手伝ってもらう始末だった。

「……お前達、今日のことは、三人の内だけの秘密だからな。僕も、誰にも言わないから」
「承知しております」

 先程まで三人で淫らな行為に及んでいた現場で、育は掛け布団をかぶろうとしている所だった。育が普段眠りにつくよりも早い時間だったが、寝不足の朝のようにまぶたがトロンとしている。主が眠るのを見届けたら、数時間放り出したままになっていた雑務を済ませなければならない。真も歩も、眠りにつけるのは深夜になりそうだった。

「一つ、今日を境に決めたことがあるんだ」
「どんなことですか?」
「僕が……」

 睡魔に抗う育が、目元にキッと気合を込めた。

「僕が当主になったら、お前達二人とケッコンする」
「……え? ええっ! ボ、ボク達二人とですか!?」
「それはなりません、育様! この領地の属する国において一夫多妻は固く禁じられております。それに貴方様には許嫁が……!」

 そんなことは分かっている、と言わんばかりに、育は二人の使用人に向けて溜息をついた。

「そこは守るよ。でも、どうにかしたいんだ。ちゃんとケッコンすることはできないかもしれないけど、お前達とは、特別な関係でいたいんだ……ずっと」

 育が視線を落とした。部屋全体の照明は消されており、ベッドランプの穏やかな灯が、白い肌を照らしている。

「……今は、それだけ。……お願いだからさ、勝手にいなくなったりするなよ。僕が言えたことじゃないけど」

 そこまで言うと、育は返事を待つこともなく――あるいはネガティブな返事を耳にしたくなかったのか――厚い布団の中に顔ごと沈んでしまった。求婚ともいえる主の言葉をどう受け止めていいか分からず顔を見合わせる二人が何を言うべきか迷っている内に、育は規則正しい寝息を立て始めてしまった。

「『二人と』なんて、育様も欲張りだね」

 部屋を後にする前に、真がそういって苦笑した。


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