【ミリマスR-18要注意】中谷家次期当主の育様が二人の従者から女を教えてもらう話
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5:僕が当主になったら 4/19[sage saga]
2021/03/28(日) 23:55:24.41 ID:fAK5h5KF0
 育の個室周辺からは人払いがされた。「何人たりとも立ち入りを禁ず」のボードがドアの外に張り出してある。歩と真がついているからと、その指示を疑うものはいなかった。

「あれっ、真は?」
「倉庫へ行っております。少々、準備するものがございますので」

 育は、中庭から持ち帰ってきたチョコレートケーキを大きくカットして頬張っていた。気分が落ち着いた故か、あっという間にそれを平らげて、歩に紅茶のお代わりを求めた。

 紅茶を注ぎながら、歩はまだ躊躇の中にあった。貴族階級の性体験については書物や人伝の話を通して知るのみで、自信を持てるほど明るくないのだ。身分違いの自分の綺麗でない体験を基に、誤った知識を教えてしまったら。不適切な教え方で育を傷つけはしまいか。単なる執事が、主の夜伽の手解きをするなんて。

「歩、どうしたの、ボーッとして」

 頬を摘ままれる感覚に、歩は我に返った。

「少々、考え事を」
「それだけ? 何だか不安がっているように見えたよ」
「不安が無いといえば、嘘になってしまいます」
「やめてよ」

 育が歩に近寄る。幼い頃からそうしていたのと同じように、執事服のベルトを小さな手が掴んだ。

「お前がそんな顔をしていたら、僕も不安になっちゃうだろ」
「……申し訳ありません、育様」
「ねぇ歩、眼帯外してよ」
「ええ、構いませんが……お気に障りましたか?」
「違うんだ。えっと……その……」

 歩を見上げる視線が、脇へ逸れた。言われた通り眼帯を外して、執事服のポケットへしまい込む。合わせた視線の奥、育の大きな瞳の中で、瞳孔が拡大した。

「歩は、両目出してた方が、キレイだから……」
「……えっ? そ、そんな、滅相もない……」

 主から初めて耳にする言葉に、歩は戸惑いを隠せなかった。いつものように、からわかれているのだろうか。着せ替え人形にされて遊ばれたことはあっても、容貌を褒めてきたことなんて、今まで一度も無かったのだから。


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