【ミリマスR-18要注意】中谷家次期当主の育様が二人の従者から女を教えてもらう話
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6:僕が当主になったら 5/19[sage saga]
2021/03/28(日) 23:56:56.10 ID:fAK5h5KF0
「ほ……ホントだよ。よその家のお嬢様よりも、母上のご友人よりも、歩と真の方がずっとキレイで……ドキドキする」

 そこまで言うと、従者より背の低い育は耳まで赤くなって、俯いてしまった。ベルトにかかっていた両手が、腰へ上ってくる。「ドキドキする」という育の言葉が、そのまま歩の鼓動も速めていく。

 ――私と真を、異性として意識なさっている……?

 沸かした紅茶を注いだティーポットのように、顔が熱を持ち始める。胸の内に生じたむず痒さがたまらなくなって、叫びだしたくなるほどだった。

 半ば無意識に育の両肩へ手を乗せた瞬間、扉が開いた。

「……あっ! 歩、ずるいぞ! ボクがいない間に、二人でいい雰囲気になって!」

 背後を振り返っていた育だったが、ふくれっ面になる真から、慌てて目を背けた。気恥ずかしさに縮こまっているように見えた。

「育様。さっきの言葉、真にもお伝えになってください。きっと喜びますよ」
「あ……う、うん……」

 肩を押して真の方へ促してやると、育はちまちまと真と距離を詰めた。育が真へ何と言ったのか、歩には聞こえなかった。だが、部屋に反響する悲鳴を聞けば、飾らない口説き文句がストレートに真へ突き刺さったのは明らかだった。

「ねぇ歩、聞いた? 今……!」
「もう少し抑えてやれ。育様が余計に恥じ入ってしまわれるだろう」
「ああ、嬉しいなぁ! 育様からこんなお言葉を頂ける日が来るなんて……!」

 エプロンドレスを振り乱して、真がはしゃいでいる。手首に提げた袋の中身が飛び出てしまいそうだ。舞い上がった真は育の手を取り、天蓋のあるベッドへと引っ張っていく。少し気が急いているように感じられたが、育を挟み込む形で、歩もベッドサイドに腰を下ろした。

 育はまだ、両親と同じベッドで眠ることの方が多い。あつらえられたベッドも、子どもが一人で寝るには広すぎる。三人で寝てもまだ余裕がありそうだった。

「あ、あの……僕、どうすれば……?」

 育の両手が、胸元で宙に浮いている。

「ご心配なさらず。私達にお任せ下さい」
「そうですよ育様。ボク達が、きっと素敵な時間にしてさしあげますから」

 顔を覗き込む真と目を合わせ、育が照れ笑いを浮かべた。

「事前にお断りを入れておくべきことがございます。失礼を承知で、育様のお体へ触れます。また、お洋服の下も拝見することになりますが、よろしいですね?」
「あっ……う、うん。分かった。恥ずかしいけど……」
「大丈夫ですよ、ボク達も裸になりますから」
「ええっ? そ、そ、そうなんだ……」
「そうですよ、本来は男性がリードして、女性の衣服を脱がせるのです。育様にも、後でボク達の衣服を脱がせてもらおうかな……?」
「ぼ……僕がお前達の服を……! うぅ……」


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