【ミリマスR-18】ギターを弾きに自宅に入り浸るジュリアと関係するようになる話
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8:名前の無いラブソング 7/16[sage saga]
2021/04/29(木) 23:51:39.36 ID:lIHN2UCG0
 やっぱりというか何というか、スリムを通り越して痩せているジュリアは、抱えたところでさほど重くはなかった。寝室のベッドまで運び、掛け布団は半分まくった。すぐ仰向けになるかと思いきや、一方的に組み敷かれるのにまだ抵抗があったのか、ジュリアは体を起こした。

 担当アイドルに手を出そうとしている。いや、既に出してしまったか。これだけの頻度で自宅にアイドルが通っていたら、もう誰かに嗅ぎつけられていたっておかしくは無い。いざとなったら、俺一人が悪党に成り下がり、完全な加害者になってでも、ジュリアの立場は守ってやらなければ。そう静かに決心しながら、細い腰を抱いた。

 しっとり湿った唇に吸い寄せられる。石鹸とシャンプーの混ざった匂いの濃さに、頭がくらっとした。息苦しさを覚えて顔を離すと、ジュリアの方からもゆっくりと唇が重なってきた。微かなリップ音。向こうから起こされたアクションに、冷静さが薄くかすれてしまいそうだ。

「舌を入れたことは?」
「んなことあるわけないだろ。キスだって、初めてだ」
「噛むなよ」
「っ……ん……」

 口を開かせてノックした先から、おっかなびっくり同じ器官が差し出された。こっちへおいで、と手繰り寄せて、唾液を塗り付ける。されるがままになっているだけではなく、ジュリアは熱い息を口腔から漏らしながら、舌を伸ばしてイチャつこうとしている。燃え上がる情熱が、不慣れであるはずの仕草を積極的にさせていた。

「はぁ……あ……っ」

 上気した頬の間で、舌から唾液の糸が伸びている。もう一回、とせがむように唇を突き出してきたジュリアに応えた。アドレナリンが血流を速めて、ドコドコと心臓が高鳴りだす。チリチリする焦燥感が体の末端まで走り抜ける一方で、立ち上る幸福感が温かい。数分間、唇を貪り合っている内に、キリッとしたクールな表情はすっかり弛緩して、目の前にいるジュリアからは妖艶な色香が匂い立った。抱きたい。欲求が沸き立つ。

 肩に乗せられていた手が、二の腕、肘、手首へと下ってくる。身長の割に掌は大きく、指も長い。絡み付いてくる女性の肌の柔らかさの中、預かった左手の指先に小さな違和感があった。指先が硬くなっている。

「……やっぱ、気になるか?」

 ツルツルした中指の表面を親指の腹で撫でていると、ジュリアがぽつりと呟いた。

「ギター始めた頃はよく水ぶくれができて痛かったんだ。でも、いつの間にかそういうのも無くなって……。お、女らしくないかな、こういう手って」
「いや……生き様の刻まれた、綺麗な手だよ」
「えっ……? あ、よせよ……照れるぜ……」

 薄い掌。儚さすら覚える細い指。だがこの手が、ジュリアの精神でメラメラと燃えるロックをアウトプットしている。繊細な骨格に見惚れつつその手を掴み、人差し指を口に含んだ。硬質化した指先を柔らかくするように、薄くなった指紋の筋をなぞる。

「そんな所を舐めるなんて」

 と言いつつも、ジュリアは指をしゃぶられるのに身を任せている。切り揃えて手入れされた爪はツルツルだ。音を立てて指を吸うと、熱っぽい溜息が聞こえた。


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