【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい6
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117: ◆gEU9La026k[saga]
2021/05/29(土) 23:15:36.84 ID:ln80QpV80
「い、ぁ……くぅ……はぁ……慣れませんねぇ、この感覚……」
荒くなっていく息を吐きだしながら、目線は下へ。
弄り倒されたせいか、赤みを増してより硬く尖ったように見えるその場所。
(……そう言えば、見られちゃったんですよねぇ、この貧相な胸を……)
ふと、先日の酒場での一件が思い起こされる。
初めてみる外の世界、外の酒場。
自分が好奇心旺盛で、それでよく失敗することもあるのは自覚していたが、あの時は抑えようも無かった。
そして外で服を脱ぎ捨てるという大失態を犯してしまったが……
(……どう、思われたんでしょうねぇ……)
(ジークさん。多分、各国の姫が少なからず気にしている人……)
頭に、今所属している傭兵団の団長の顔を思い浮かべる。
彼とは森国の地下拠点で初めて顔を合わせたが、悪い感じはしなかった。
傭兵団の中で唯一伝説のキノコにも反応を示してくれたり、料理が誰よりも上手だったり……
本人に面と向かって言えば怒られるかもしれないが、見た目に反して『面白い』と言える人。
それが少女の団長への評価だった。
――私も、命を救われていたら。もっと違う気持ちを抱いていたのだろうか?
瞬間、妙な考えが頭を過ぎった。
違う気持ちとは、なんだ。
熱で浮かされたらしい頭をゆっくりと左右に振り、思考を戻そうと試みる。
「……今のままで、いいじゃないですか。少しばかり、興味はありますけど……今のままで、十分面白いんですから」
胸を虐めていた指先を虚空へ持ち上げ、最近覚えたばかりの氷の力を発現させる少女。
小さな氷の華がひらりひらりと自分の身体へと舞い落ち、熱を奪っていく。
「お? 思いつきでやってみましたけど、案外使えるかもしれませんね、これ。少しはこれで紛れるといいんですけど……」
指先からさらに氷華を落とし、熱を持った身体をさらに冷ましていく。
このままただ慰めているだけでは、いらないことも考えてしまう。
媚薬の効果など一時的なものだというのはわかる。ごまかしでも、寝て明日になればもう何も問題は無い。
(そう、早く寝ましょう。明日になれば、この疼きもおさまっている筈です)
(――そして明日、みんなにちょっとだけあの人の話も、聞いてみましょう)
(――だって、興味はあるんですもん。少し聞くぐらい、いいですよね……?)
やがて緩やかな冷気の中で、少女はゆっくりと微睡の中におちていった……
……
――
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