【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい6
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119: ◆gEU9La026k[saga]
2021/05/29(土) 23:31:05.95 ID:ln80QpV80
「んあっ……! んぅぅ……!」


下着をずらし、指を進めてすぐに柔らかな部位にぶつかった。
それだけで漏れそうになる声を、咄嗟にうつ伏せになって枕に顔を沈めることで回避する。
未成熟で穢れを知らない割れ目が、僅かに開いてとろとろと蜜を零している光景。
自分の身体とは思えない、性知識を得たばかりの少女には少しばかり受け入れ難い事実。
それでも身体の奥底からやってくる熱は、指を止めることを許さない。


「はぁ、ぁう、んぅぅ……!」


それでも、元からそれほど知識が深いわけでもない姫から教わった拙い慰めの術だ。
身体は一人前の欲求をするが、自分自身がそれの対処方法を的確に把握しきれていない。
ちゅぷちゅぷと、浅い部分に指の先を埋めることぐらいが関の山。
より深くまで指を侵入させることは、決してしない。
いや、することができない。


「ジーク、さん……」


熱い吐息と共に零れ落ちた名は、彼女にこの場所の大切さを教えた男の名でもあった。
愛する者同士がする行為。
そう容易く投げ捨ててはいけない、大切なもの。
その後に知った、自分で自分を慰める手段。
これで満足して、いつかの日の為まで大切にしなくてはならないのに。


「ジー……クさん……ジーク、さぁん……!」


身体が、いうことを聞いてくれない。
熱く火照ったこの身体の疼きが、なかなかおさまる気配を見せてくれない。
どうしてか、瞳の奥まで熱を持ち始めた気がする。


「寂しい、よぉ……!」


自分で自分を慰める。疼きを処理する。
それだけの行為なのだから、何も誰かの名を呼ぶ必要もなければ、想いを吐露する必要もない。
抑えなければ。姫として相応しい立ち振る舞いをしなければと、思っていた筈なのに。


「ジークさん、ジークさんっ……!」


指の動きが速まる。
聞かれていないことをいいことに、見られていないことをいいことに。
ただただ密かに想いを寄せる人の名を呼び続ける。


(ああ、私は……)


零れ落ちる涙の理由はなんなのか。
それは当人でさえもわからない。
それでもぼんやりと感じ取っている感情は――恐怖だった。

怖い。

怖い怖い。

夜遅くに他国の客室で自分を慰めるような姫なんて、軽蔑されてしまうのではないか。

つい最近まで何も知らなかった筈なのに、色欲に溺れたはしたない娘だと見捨てられてしまうのではないか。

それが、怖くて怖くて仕方がない。




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