【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【4頁目】
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57: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/06/06(日) 23:00:03.46 ID:OiFwquz1o
温度を確認し、まずは浴槽に溜める分の水を出してから、今度はシャワーの方の水栓を開く
シャワーヘッドから勢いよく吐き出される水をそのまま体で受けると、熱が奪われていくのを感じる。
陽乃「ん……っ」
嫌なことも、悪いことも
何もかもが一緒に奪われていくような感覚
体が冷たくなっていって、一線を超えそうなところからまた熱を持ち始めた。
陽乃「……」
沐浴は、陽乃にとって一番心地のいい時間だ。
水都がいることもあるが、
昨日を除いて、水都は基本静かに取り組んでいるため邪魔になっていないから、
2人だけど1人でいるかのようなこの時間だけは、まっさらで居られるのだ。
今は特に、1人きりだからより安らぐことが出来る。
――はずだった
陽乃「っ……ぅぁっ……」
急に胸の奥がズキズキとした痛みに喘ぎながら力なく頭を垂れると、
排水溝の方に流れていく水に赤みが混ざり始める。
真っ赤になったりはしないが、少しずつ、赤いのが流れていくのを目で遡って。
陽乃「ぅ……げほっ……こほっ」
せき込んだ口を覆った手に血が残って、水で流れる。
陽乃「っ……はぁ……」
諏訪の恩恵があっても、あの力の代償は半日で治りきるのは無理だったようだ。
幸い、痛みはすぐに引いて、水に血が混じることが無くなった。
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