【ミリマスR-18】強精メニューを作った佐竹美奈子とお盛んな一日を過ごす話
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3:おままごと 2/22[sage saga]
2021/06/26(土) 23:45:31.26 ID:kp+C1A000
 留守になった駐車場に自分の車を停めさせてもらい、休養を取ってぐっすり眠っている出前用のカブを通り過ぎて、灯の消えた店内に続く扉が、カラカラと開かれた。

 足を踏み入れようとした瞬間に気づいたことがあった。替えの服が無い。特に下着だ。近くのコンビニにでも行って買ってこようかと踵を返そうとした所、美奈子も美奈子で、買い出しに行く必要があることを失念していたらしい。用がある施設は、反対同士。営業時間の長いスーパーに向かう美奈子のポニーテールが、上機嫌に踊っていた。

 レジ袋の隅っこを尖らせるコンドームの箱に、自分の期待が露骨に表れていた。下着とTシャツは調達できたが、ズボンとして履くものが無い。ハーフパンツの一着でも使わせてもらえれば、と考えている内に、足がどんどん重くなってきた。職場から離れて気が緩んだせいか、目を背けていた体の疲れがずっしりとのしかかってくる。暖簾の先のぼんやりとした灯りが、安らぎをもたらしてくれるような気がした。

 引き戸を開けて店内に入ると、ジュージューと何かの焼ける音と共に、香ばしい匂いが漂ってきた。店内で唯一灯りの点いている厨房では、三角布にエプロン姿の美奈子が鉄鍋を振っている。手際よく買い物を済ませていたらしい。それとも、急いでくれたのだろうか。

「あっ、お帰り……なさい!」

 家族同士のトーンを、美奈子は慌てて上書きした。

「『お帰りなさい』は変かな……いえ、変じゃないですよね」
「まぁ、ここは美奈子の家だし」

 厨房の中に入れてもらうと、鉄鍋から何かの炒め物が皿に盛られる所だった。作業台の上には既に出来上がった料理も並んでいる。

「ボリュームは控えめですけど、栄養満点にしましたよ! プロデューサーさん、かなり疲れてるでしょうから」
「そんなにか?」
「ええ。顔に出ちゃってますよ」

 頬を擦ってみたが、ちょっと乾燥しているな、程度にしか思わなかった。疲れると胃腸に来るタイプだから、美奈子の料理も食べきれないかも……と思っていたが、二人で食べるには少々多いぐらいのボリュームは、希望を持たせてくれた。現に、オイスターソースの香りに、胃袋は悲鳴をあげそうになっている。

 牡蠣と青梗菜の炒め物に、レバニラ。そして、丼に盛られた蕎麦にとろろと卵黄がトッピングされていく。細かく刻まれた鰻とオクラも、その上に散りばめられた。透明なグラスに注いでもらったウーロン茶すら食欲をそそる。

「わっほーい! できましたよ!」
「……何だか、不思議な組み合わせだな」

 美奈子のことだから、ドーム状に盛られた炒飯が出てくるものと思っていたが、さっぱりした涼しげな蕎麦が、中華料理店の雰囲気からは浮いていた。冷やし中華みたいなものだろうか。

「疲れてても食べきれるスタミナ凝縮メニューです! これで、温かいお風呂に入ってぐっすり寝たら、明日はきっと元気満点間違いなしです!」


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