160:名無しNIPPER[saga]
2021/07/12(月) 19:11:12.77 ID:AlPYWu6V0
楓は怒りで男を殴り飛ばしたかった。
教え子は3人とも苦楽を共にし、剣の道を説いた弟子たちである。目に入れても痛くないとはこのことだと思っているほどだ。
その3人の生命が脅かされている、目の前の男によって。
しかし、楓が瞬発的な怒りに任せれば弟子たちは二度と帰ってこないーーその事実に、瞬時に沸騰した頭が冷まされ、ゆっくりと男と向かい合う。
スマートフォンを見た時から変わらず、楓の目には殺意がみなぎっていたが、男の雰囲気はどこ吹く風で変わらなかった。
楓「要求はなんだ?」
楓に質問は極めて簡素だった。
もしも寄付を受け取って欲しくて誘拐したのだとすれば、度が過ぎている。
寄付以上の何かーー楓の推測では、楓の民間軍事会社への所属を求めていると考えた。
男は人差し指を立てた。
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