162:名無しNIPPER[saga]
2021/07/12(月) 19:12:15.75 ID:AlPYWu6V0
子供が家に送り届けられたのを確認してから、楓は竹刀を男に渡す。
男が細工をしないよう、使用する竹刀は道場にあったものだ。
楓はなるべく公平をきすように、自分の使い慣れた竹刀ではなく、体験にきた来訪者に渡す竹刀であった。
楓と男は剣道場で相対していた。
互いに面も胴当て、小手もつけていない。
男に至ってはスーツに竹刀を持っている。
ただ、持って立っているだけで、楓からしてみれば隙だらけであった。
対して楓は正眼に構え、一部の隙もない。
楓「いくぞ」
楓の声に、
「どうーー」
男が言い終わる前に楓は飛び出した。
竹刀がぶつかり合い、一方の竹刀が床に転がった。
男は横凪に払った竹刀を構えたまま、楓は呆けて、自分の手を離れた竹刀を見つめる。
「一本」
男がにやけて言い放った。
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