70:名無しNIPPER[saga]
2021/07/07(水) 17:10:42.63 ID:8DSGrC4xO
「おや、やっとお目覚めですか?」
その声で我に帰った。
見れば、通路の先のエレベーターの扉が開かれ、一人の男が降りてきた。
涼子「!!!」
家畜になった自分の幻視を飛散させ、涼子は両手で上半身を抱く。
幸い、すわりこんでいたためエプロンが鼠蹊部を隠してくれた。
「すみませんね、手荒いことをさせてしまいました」
だが、男は涼子に目を奪われることもなく、家畜になっている女性の小屋に近づき、壁にかかっていたボタンを押す。と、搾乳機が停止し、女性は荒い息をつきながら、その場に崩れ落ちた。
「さて、ちょっと手間だな…お手数ですが、手伝っていただけますか?」
そういって男は小屋に置かれていたボックスからタオルを取り出して、涼子に渡す。
「ああ、失敬、そのエプロンは小さすぎますね」
そう言って、エプロンーー腰だけのエプロンではなく、畜産業用の分厚く、機能的なエプロンを渡した。
見知らぬ男とほぼ全裸の自分が家畜になっているだろう女性の肌をタオルで拭っているという状況に、何も覚えないといえば嘘になるが、かといって迂闊に話しかけたり、拒絶して自分がこんなことになるのも恐ろしかった。
最初は控えめにゆっくりとタオルで女性の汗を拭っていた涼子だが、本の整理で表紙を拭いたりする清掃作業に慣れているため、次第に恐れもなくなって、むしろ男性の方が不慣れであったから、殆ど涼子一人でやってしまった。
「ありがとうございます、一人では終わりませんでした」
作業を終えた後、男性は涼子に頭を下げる。
涼子「い、いえ!そんなことはーー」
作業用のエプロンを着ているため、前面は隠されているから両手を振って否定する。
「お礼に上でお茶でも飲みましょうか? あなたは逃げられませんし、時間はありますからね。浜田涼子さん」
男のにっこりとした、人懐こい笑みだったが、涼子は凍りつく。
ここは女を家畜か餌にする、何かしらの非合法な場所であり、そこに囚われた鳥だと思い出し
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