少女「覚めない悪夢にようこそ」
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53:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 19:56:43.84 ID:8Bqh101l0
「私の帽子がない! 今の気分を表す素敵な帽子がない!」

クローゼットを乱暴に足で蹴り、彼はギリギリと歯ぎしりをした。
そして怒りに燃える片目を飛び出しそうに見開き、兎の一匹が差し出したシルクハットをむしり取った。
そしてところどころハゲた白髪の頭に被る。
以下略 AAS



54:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 19:57:48.45 ID:8Bqh101l0
小さく頷いて、懐からヌル、とラッパのような形をした散弾銃を抜き出す。
特に狙いもつけずに、彼は帽子を差し出した兎をそれで何度も撃った。
返り血がビシャビシャとあたりを汚す。
頭部と腹部がぐちゃぐちゃになり、痙攣しながら崩れ落ちた兎を蹴り飛ばし、彼は喚いた。

以下略 AAS



55:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 19:59:15.09 ID:8Bqh101l0


アリスはポカンとして、目を細めて周りを見回した。
太陽が燦々と照りつける空間が広がっていた。
上が見えない巨大な樹木が立ち並んでいる。
以下略 AAS



56:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 19:59:55.14 ID:8Bqh101l0
「あれ……何なの……?」

猫を追いかけながら震える声で問いかけると、ラフィは木立の中を歩きながら言った。

「ナイトメアだよ。覚えてないの?」
以下略 AAS



57:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 20:00:38.04 ID:8Bqh101l0
今度は、どこまでも続く森だった。
しかし、異様なほど生物の気配がない。
虫一匹見当たらない。

「気づいた?」
以下略 AAS



58:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 20:01:56.15 ID:8Bqh101l0
アリスが問いかけると、ラフィは首を振ってまた歩き出した。
少女が慌ててそれに続く。

「違うよ。あれはただのレプリカ。血を集める働き蜂だからね。問題は、ラビットを統率してるオリジナル達がいること。そいつらはセブンスを使う。君と同じような」

以下略 AAS



59:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 20:03:00.71 ID:8Bqh101l0
「ラフィ……さん? 私、これからどうすれば……」
「ラフィ、でいいよ、アリス」

小さな声で問いかけたアリスに優しく返し、ラフィは口の端を歪めて笑った。

以下略 AAS



60:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 20:03:46.17 ID:8Bqh101l0
黒猫は淡々と言った。

「僕の能力は『喋るだけ』……君を守ることはできない。夜だけはシェルターに避難しないと、すぐに今回もゲームオーバーになってしまう」
「…………」
「アポカリクファの終焉まではまだ時間がある。人間達なら、薬や医療器具をもってる筈だから、君の怪我も治療できるかもしれない」
以下略 AAS



61:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 20:04:30.90 ID:8Bqh101l0
アリスは泣きそうな顔でそれを見て、そして視界に小川が流れているのを見て嬌声をあげた。

「水……!」

小さく叫んで駆け出す。
以下略 AAS



62:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 20:05:18.40 ID:8Bqh101l0
ラフィはそれをぴちゃぴちゃと舐めてから、アリスを見上げた。

「ダメだね。このあたりも汚染されてる。流石に君の体でも耐えきれないと思う」
「どういうことなの? これは水じゃないの?」

以下略 AAS



63:1 ◆58jPV91aG.[saga]
2021/07/19(月) 20:06:22.97 ID:8Bqh101l0
訳の分からない問答をしながら、一人と一匹はやがて少し開けた場所に出た。
崖になっていて、なだらかな斜面の下の方……奥に白いドーム型の建物が見える。

「ここから一番近いシェルターはあそこだね」

以下略 AAS



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