【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい9
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778: ◆gEU9La026k[saga]
2021/09/20(月) 22:46:15.40 ID:5djU/GNZ0
――
「大丈夫? どこにも、怪我はない……?」
心配そうに尋ねてくる女王の姿から、兵士達は目を離すことができない。
それは忠誠を誓った女王から気にかけて貰っているという喜びもあるにはあるのだが……
思考のほとんどは、別のもので塗り潰されていく。
兵を案ずる優しき女王の、なんとすばらしきことか。
しかし、彼女はあまりにも無防備すぎた。
鎖で繋がれているとはいえ、ある程度は手も脚も動かせる筈だ。
それなのに、それは先程から一切動く気配を見せていない。
衣服も下着も雑に破り捨てられたのか、石畳の上に残骸が散らばっている。
今のカタリナは、一糸纏わずその美くしい肢体を惜しげも無く晒している状態なのだ。
それを彼女は、全く隠そうともしていない。
「「……っ……」」
兵士達は思わず同時に喉を鳴らす。
周知の事実であるが、カタリナは既婚者であり……立派に育った娘がいる。
つまるところ、年齢はある程度のところまではいっている筈だ。そうでなければソウキの方に問題が出てくる。
熟れた歳の、他人の手つき、子持ちの人妻……
女に飢えているにしても、せめて娼館に行った方がまだいい相手が見つかるぞと言われるかもしれない。
それでも彼らは、目の前の光景を脳に焼き付けることに必死だった。
慈愛を感じる翡翠色の瞳に、柔らかさを感じる若草色の艶やかな長髪。
若く綺麗な美貌の女王であると、誰もが口を揃えることだろう。
しかし、その下。
普段は法衣に覆われていて、誰も見ることの叶わなかった女王の身体。
それが、自分達のような一介の兵士の前に全て晒されている。
小ぶりではあるが、瑞々しく形のよい胸。
戦場にも出るというのに、華奢な身体つきに括れた腰まわり。
そして圧倒的な量の長髪に反するかのように、割れ目を覆い隠す毛は微々たるもの。
茂みとも呼べない、申し訳程度の一摘みの若草が存在するだけであった。
予想していなかった――まるで、十代半ばの少女のような身体。
「あ、あ……」
ふらりと兵士の一人が吸い寄せられるように前に出た。
本当の年齢など知ったことではない。目の前の極上の身体が現実であることは確かなのだ。
中古品? 娼館も同じことだ。そしてこんな逸材はどこにも置いていないだろう。
彼女は今、魔力を封じられている。鎖で逃げ出すこともできない。
対する自分達は五人。脱出はできないが、四肢は自由だ。
いかに森国最強の女王といえど、この状況下で自分達を押しのけられるわけがない。
一人が動けば、もう一人も。
そしてそれに続く様に、残る面々もじりじりと動き始めた。
「え……?」
不安げなカタリナの声も、意に介さない。
その動きは、獲物を仕留めるためだと言わんばかりに、示し合せずとも女王を取り囲むものになっていた。
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