【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【5頁目】
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515: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/10/10(日) 16:47:43.33 ID:0lBQTLRao
球子は両腕や両足を骨折しており、
右腕にいたっては、手首から先が無くなっていないことが奇跡のような損傷が見える。
意識はあるが、その痛みから六に動くこともできないといった様子の球子は、
歌野の姿を見つけると、強がりな笑みを見せた。
球子「……なんだ……来ちゃったのか」
歌野「ええ。2人が中々到着していないから心配になっちゃって」
球子「悪い……しくじった」
杏「タマっち先輩は何も悪くないよっ……」
歌野は宇迦之御魂大神様に呼びかけて、
その膨大な生命力を借り受ける。
自分を癒すのではなく、他人を癒す。
歌野の生命力が失われていく一方になり、その分が、球子へと流れ込む。
歌野「っ……」
若草色の光が、広がる。
蛍火のような明かりが辺りに漂い始め、
朽ちた床面などから、小さな命が芽を出していく。
歌野「……っ……」
体が熱い。
今にも失神しそうなほどに、苦しい。
歌野は、口の中に血が滲むのを感じながら、それでも球子を癒すために力を使う。
球子が治れば、また少し、楽になれる。
その為ならこの程度。と、歌野は覚悟を決めていた。
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