【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【5頁目】
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562: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/10/16(土) 21:59:27.29 ID:TL0k6/jso

九尾が言う通り、少し経ってから陽乃の体は動くようになった。

重さも痛みも感じない。

苦しんでいたのが嘘のように、何一つ違和感がない

陽乃「……さすがね」

陽乃は歌野に握られっぱなしの右手を一瞥すると、

左手で数回握り拳を作っては開いて、息をつく。

喉の不快感もなさそうだった。

陽乃「完治したみたいだわ」

九尾「何一つ正常なところなどあるまいに」

陽乃「それはそうだけど、気分の問題よ」

九尾「ふむ……まぁよい。それと、可能な限り早く体を治したいならば、極力その娘の傍におると良い」

九尾は歌野を指さす。

眠っている歌野の体は傷1つないけれど、

口元を拭ったであろう袖と、

顔が伏せられているシートの一部には、赤いシミ汚れが出来ている。

陽乃「……私の過剰な力を受けてるの?」

九尾「いや、むしろ主様の力を補っているというべきであろうな。
    ただでさえ消耗しておるのに、阿呆な主様は諏訪を切り捨てぬという。
    そんな状態ではいつまでたっても、体が治ることなどあり得ぬ」


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