【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【5頁目】
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990: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/12/04(土) 22:46:07.65 ID:dqRzI2imo

陽乃「あそこまで毛嫌いしてくれる子は久しぶりだったから、私は嬉しかったけど」

九尾「主様は阿呆なのかや?」

陽乃「だって、私が求めていたのはああいう人間関係だもの。誰一人として、私のそばにいない……」

九尾「それでいて、退屈に殺されるとは愚かしいものじゃな」

鼻で笑う九尾を陽乃は睨む。片手でも動かせたなら小突いてやることもできるが、

そうもいかない状態の陽乃は、

傍で愉快そうにしている九尾には恨み言を呟くくらいが関の山だった。

陽乃「それはそれ。これはこれよ」

九尾「じゃが、今の主様にはもう切り離せはせぬであろう」

陽乃「楔が打ち込まれた痕は、それが抜けても消えることはないわ。そして、そこにまた新しく付け替えるだけ。ピアスみたいに」

まだ幼い頃、耳がキラキラとしている大人の女性を見て、

自分もやってみたい。だなんて言った記憶がある。

それを聞いた雇い巫女……確か高校生辺りの女性から、

耳たぶを摘まんで、ここに穴をあけるんだよ。と。自分のピアス穴を見せてきて、

痛みが怖くて泣いたことも、陽乃はなんとなく覚えていた。

陽乃「私の意志に関係なく、勝手にねじ込まれたものなんて抜けない。そうする勇気がない」

九尾「主様の生き方には、主様の望みはあまりにもそりが合わぬ。早々に捨て置くべきであろうな」


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