【安価・コンマ】Cランク神獣「Sランクまでよじ登る」(その3)
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139: ◆lFOXrxX/4g[saga]
2021/12/12(日) 20:07:49.06 ID:YF3IGtt60


ミア「......にゃぁ......♡」

その帰り道、ウォルフにぴったりとくっつきながらミアは甘く鳴き、思った。
あの時、意識を失った時、自分は前も後ろも分からない薄暗い生暖かい水の中をゆっくりと落ちていた。
暗い方、下にいけばいくほど体は軽く、心地よく、苦しさは消えていった。
ああ、このまま底まで落ちてしまっても良いかもしれない......
それが死だという事は分かっていたが、抗う事も出来ないので受け入れていた。
しかしその時、誰かが自分の名前を呼んでいる2つの声が聞こえた。
小さな声だが、それは確かに自分に「死なないでほしい」と訴えかけていた。
次に、口に暖かい感覚があった。
それは優しく、柔らかく、自分の喉のあたりから「死」を取り除いた。
そしてその瞬間自分は息を吸い込み、一気に水の中から浮上していった。
自分は、息を吹き返したのだった。

ミア「ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぅ.........♡」

唇に、まだあの命拾いした時の感覚が残っている。
グラコも、ウォルフも自分を助けてくれた。
しかし、グラコが言うにはほとんどウォルフのおかげらしい。
藻を切り裂き、自分の喉とエラから藻を引きずり出してくれたらしい。
目が覚めて、最初に目の前にいたのもウォルフだった。
その時の感覚は、まるであの時、ウォルフと最初に出会ったとき......一目惚れした時のようだった。
自分は、ウォルフに再び一目惚れしたらしい。
いつもよりも胸が高鳴り、尾が揺らめき、下腹部がぽかぽかと温かい。

ミア「にゃぁ......♡」

ウォルフ「ん、なぁに?」

ミア「にゃぁぐるぐるぐるぅ......♡」

ウォルフ「?」

なんとカッコいいのだろうか。
凛とした瞳、整った鼻筋、太陽のような笑顔。
今までは、その見た目に惚れていた。
しかし今回、ウォルフは自分を救い出してくれた。
なんと勇気のある行動なのだろうか、優しい行動なのだろうか、カッコいい行動なのだろうか。
この度自分は全てに、ウォルフの全てにもう一度惚れたのだ。
ウォルフは、自分のヒーローだ。
心も、身体も、全てを救ってくれたヒーローだ。

ミア「にゃぁん......♡」

ウォルフ「んぅ、ミア......えへへ」

グラコ『もお、今だから独り占めしてもいいけれど......いつもはこうはならないからね!』

グラコはミアとウォルフがなんだかイチャイチャとした空気を醸し出しているのを見てぷくぅと頬を膨らませた。
ミアはスリッともう一度ウォルフに額をこすり付けると、満足そうに鳴いた。




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