【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【6頁目】
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107: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/12/15(水) 22:32:21.39 ID:YcVnjQqNo
靴底が木の根の皮を抉るように削りとっていくのを感じながら、
陽乃は全速力で駆け抜け、
木と木とを飛び移っては、一瞬の脱力感に転びそうになって、
踏ん張るたびに、口の中に血が滲む不快感を覚えてしまう。
陽乃「っぁ……ぅ゛」
口元から、血が溢れる。
目が霞んで、若葉に近づいた分だけ遠ざかったようにさえ感じ、
それでも、陽乃は踏みとどまって、駆ける
陽乃「……あとで、大変、ね……」
また長引くだろう
歌野は怒るだろうし、
大社がなんて言おうとあの病室に泊まり込んだり、
陽乃を引き取って、勝手なことが出来ないようにとしようとするかもしれない。
なんて、陽乃は考えながら若葉のもとにたどり着く
陽乃「乃木さっ――ごふっ……」
若葉「っ!?」
陽乃「けほっ……」
若葉「何しに来たんだッ!」
若葉は思ってもいなかった来訪者の血にまみれた姿に驚愕の表情を見せながら、
バーテックスの軍勢を凌ぎ、どうにか陽乃の方に戻って、刀を構える。
若葉「今は守ってやれる余裕がないんだ! 今すぐ戻ってくれッ!」
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