怪異探偵ソリィバレッタ「赤いドレスは血の先触れ」
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10:おれを ◆MVS19SfNUQ[sage saga]
2022/03/05(土) 03:23:17.96 ID:z8WhOIbA0
ガーベラ・バレッタは怪異専門の私立探偵だ。
探偵といっても小説みたいな名推理を披露するわけじゃない。普段の主な業務は怪異相手に暴力的な振る舞いをするか、失くし物を探したりするぐらいのショボいものだ。
もちろん人間ならざる怪異を相手取るのだ。死を間近に感じたことも一度や二度できかない(別に怪異に限った話でもないと思うが)。
しかし、それでも町中で背筋が凍るような体験をすることは滅多にない。

子供「どうお?ヤッベェだろ?」

バレッタ「あぁ…」

駅前ロータリー。
破壊された駅から少し離れて巨大な肉塊がブルーシート越しに頭を覗かせている。
全貌は見えなくとも明らかに死んでいるように思える。小山のように大きい。生前はさぞ立派で見事な体格をしていたのだろう。

子供「そいでさ、朝っぱらからケーサツも調べてたんだけど、結局引き上げちゃってさ」

バレッタ(…………)

彼らだってプロだ。警察が調べて何も分からなかったのならここから眺めてみても都合よく新発見、とはいかないだろう。

バレッタ「事件性はないんでしょ…?」

誰に聞かせるでもなくぼそりと呟く。
怪異の死体が残る、というのは稀だ。通常怪異は目に見えぬ霊体となって活動しており、実体化できるのは怪異の持つ力(霊的エネルギー)を消費している時だけなのだ。
力尽きた時点で怪異実体は霧消し、失った力が回復するまで再び実体を持つことはない(怪異が死ぬことはないともいわれる)。
近頃ぽつりぽつりと現れるようになった死体が残るほどの力を持った怪異。その死因の多くは─推測に過ぎないが─強すぎる力に耐えられなくなったがゆえの自壊だそうだ。
怪異にとってもこれは異常事態なのだ。研究職であってもまともに答えを出せないのにごく一般的な私立探偵だけが真実を見抜いてる─なんてことはない。


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