【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
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804:名無しNIPPER[sage saga]
2026/01/24(土) 18:49:39.07 ID:BdRX04X80
それから、時は経ち−−−天乃のお腹は、子を宿し、大きく膨らんでいた。

病院のベッドで、天乃は日々が過ぎていく。

青年の顔はつねに喜びに満ちていて、毎日訪れては、天乃のお腹を宝物のように撫でる。



「僕たちの子だよ、天乃。君のお腹が大きくなっていく姿、とても素敵だ。毎日見ていても飽きない」



青年のセリフは優しく、心から出たものだった。

瞳に輝く幸せが、天乃の心をさらに揺らす。



だが、天乃の心には違和感が募る。

このままでいいのだろうか?

青年が恋人であることへの疑問が、子を宿した今でさえ消えずに胸を締めつける。



キスをするたび、愛撫を受けるたび、心の奥底で何かがざわつく。

ぼんやりとした違和感が浮かぶのに、思い出せない。



葛藤の日々。

青年の優しさに感謝しつつ、偽りのような感覚が拭えない。

夜ごと、涙をこらえ、独りで天井を見つめていた。


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