【安価・コンマ】エロモンスターダンジョンクエスト・3
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695: ◆WEXKq961xY[saga]
2025/03/18(火) 22:56:21.76 ID:DYc8XTSwo
 ソンの隣にしゃがみ込み、冷たくなったテホンの頭を撫でる。穏やかに目を閉じたその顔は、ただ安らかに眠っているようだ。

カツラギ「長生きだったもんなぁ、お前…俺が師匠に拾われる前から、ずっといたもんな…」

ソン「大陸から共に渡ってきた。…これを残すのが、心残りだった」

 呟くソン。紅い目に涙は無い。ただ、じっと老犬の遺骸を、真っ直ぐに見つめていた。

カツラギ「…鍬持ってくる。墓を掘ってやらないと」

ソン「ああ」

 俺は土間の隅から、畑仕事に使う鍬を持ってきた。港で働くのが日常だが、たまには家の裏の土を耕し、野菜を育てることもある。

カツラギ「どこに埋めたらいい?」

ソン「…日の当たる所が良かろう」

 ソンは微動だにせず、答える。その目は虚ろだ。顔には出なくとも、きっと彼女も辛いのだ…

カツラギ「…俺、穴掘ってるから。その間、あんたはテホンとゆっくりしててくれよ」

ソン「…」コクン

 頷くソン。俺は彼女に背を向けると、家の南に少し開けた土地を見つけ、鍬を突き立てた。

カツラギ「…」ザクッ ザクッ

 思えば、俺の修行はテホンの姿を真似するところから始まった。毎日餌をやり、散歩に連れて行き、その仕草を観察し、自分の中に思い描く…まさに、『手本』であった。

カツラギ「…っ、はぁ…ぐっ…」ザクッ ザクッ

 辛いのは、俺も同じだ。ずっと3人で暮らしてきたのだから…
 涙を堪えて、俺は穴を掘り続けた。




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