571: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/01/13(月) 00:56:55.32 ID:GiaNCGu5O
山岳地帯を一時間ほど進んだとき、流石に考えるのもしんどくなって景色を眺めていた私は人特有の粘っこい気配に気付いた。馬車から降り、岩山で視界が遮られているを曲がり角を先んじて進む。
ミルカ「あ」
嫌なものを見たと思った。三人組の野盗が血を流して倒れている冒険者二人組の荷物を漁っている。二人は動かない、奴らが手に持った斧に付いた血。そしてあの出血量に奴らの警戒心のなさ。冒険者は死んでいた。
ミルカ「かーーーっ……あーやば。馬を止めないと…ってうわ」
止める前に馬車が岩山の陰から姿を現してしまう。そして偶然こちらを見た野盗の一人がそれに気付いたっぽい。
「おい!おい!おいおいおい!見なよきょ〜だい。馬車が来たぜ」
「マジ!このボケども剥ぎ取ってるところなのによ、嬉しい悲鳴だな」
「しかも護衛はあの女一人だけ?上玉だしよ〜」
「カモネギ過ぎんだろぉ神様!信心深い俺達に御褒美さんっきゅ!んきゅきゅ!」
野蛮な服装をした野蛮な顔の馬鹿どもが勝手に盛り上がっている。御者に合図をして馬の歩行を止めさせた。御者から貴族へ野盗の存在は伝わり、あの少年は馬車内に匿われるだろう。とりあえず冒険者の死体を見ることはない。
ミルカ「お前ら死にたくなければどけ、私はバトルマスターだ。お前らを一瞬で生ゴミに変えられる!」
「雌が俺っち達の許可無くしゃべんなぁ!!」
野盗の一人が激昂し斧を地面に叩きつけた。残りの二人はどうやら冒険者の荷物を漁り終えたらしく、二人の死体を崖に蹴飛ばす。
「なんて奴らだ……」
御者の義憤の言葉が後ろから聞こえる。同感だ。あいつと同じパーティーのシスターアメリアはすべての人に救いをと言っていたことがあるが、やつらは良いでしょと勝手に思う。私は指を鳴らしながら歩いて奴らに近づく。
「あーーーやべーーー殺す欲と犯す欲どっち?どっち?心に問いかけてる」
「殺す!」
「犯す!」
「んじゃこのボーガンで刺さって死ななけらば犯そう!」
飛んできたボーガンの矢を握り、投げ返す。野盗の一人は死んだ。
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