587: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/01/15(水) 00:41:41.56 ID:9OpR7EUuO
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貴族は息子を庇いながら、馬車の中で戦慄していた。あまりにも野蛮な世界がすぐ外に広がっているのだ。
「お…お父様……!」
「動くんじゃない。どうやら私達は生かして拐うつもりのようだ!馬車の中なら矢も飛んでこない…あとは彼らに任せるしかない…!」
貴族の目線の先で御者の頭に矢が突き刺さり、力無く倒れた。剣士と射手が馬車の周りに陣取り、野盗を近づけないように立ち回っていた。
「こいつら強えっ」
「兄弟が斬られたぁ!」
「あいつらは射手じゃない、ただ矢を使ってるだけだ、お前の矢の方が遥かに上なはず!」
「わかっている!ぬああ!」
護衛の射手は魔法の矢を一度に三発発射する。すべての矢が崖の上の野盗に直撃し、命を奪った。
「クソが!上のが三人、下のも剣士に二人やられた!」
護衛パーティーの二人は冒険者としての経験でクレバーに立ち回り、時間を稼ぎ少しずつ敵の数を減らしていく。しかし、崖を背もたれにして見ていたジェンが動いた。
ジェン「調子に乗るなよおい」
「な、はやっ!ぐがぁ!」
射手が新たな魔法の矢を作り出すだす僅かな隙で接近し、手刀で腹を貫く!射手はジェンの骨をなんとか砕こうと肩に力を込めるが、その前に事切れ、その場に倒れた。
「馬鹿な……たかが野盗がなぜこんな実力を!」
ジェン「はははは!努力の量が違うんだよ!」
均衡は崩れ、矢が四方から放たれる。肩に、脚に、脇腹に無慈悲に突き刺さり、剣士は立っていられなくなってしまう。
「ぐぁあああ…!」
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