733: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/03/30(日) 03:47:20.15 ID:PJTpQxVf0
「あのー無事なら立ってくれると…」
あすもでうす「無事なものかタンコブできたわ!登録費用タダにせい!」
「ハッキリいってマジやめたほうがいいぜ。その体格で魔法も使えないなら薬草むしってくる仕事やどぶさらいの仕事みたいなのしかできねえし、それなら普通に働いたほうがよっぽど稼げんだ」
「そうそう。冒険者はリスクとリターン噛み合ってねえよな」
あすもでうす(それは力なき者の話じゃろ。と言いたいところだが、余がまさに力ない存在だったわ。闇のダイヤモンドを使えば一時的に戻れるが、1つしかないしの)
唯我独尊を地でゆくあすもでうすは道端で寝転んだまま考える。すると扉が開きレンがギルドに入ってきた。
レン「どーもー。うわ!?あすもっ…………ゴホンゴホン。なにしてんの!?」
あすもでうす「おーーー勇者レン。1週間ぶりじゃな」
レン「ちょっ」
「なに、レン?」「おいおいマジか生きてたのか!?」「レンだと!」
ノンデリというか事情を知らないあすもでうすはレンを気安く呼んだ。レンという名前に冒険者たちは、まさか勇者レンが実は生きていて戻ってきたのではという思いで入り口をみた。しかしそこにいたのは勇者パーティのレーン。
「あ、レーンだ」
「レンがいるわけねえよな、死んだしな……はぁ〜」
「勇者(パーティの)レ(ー)ンってことか…」
なんとか誤解したままの冒険者たちにレンは安堵し、あすもでうすを無理矢理立たせた。
☆☆☆
ギルドの外で2人は改めて向かい合う。レンとしてもあすもでうすがあの後どうしていたか気になっていたのだ。
レン「ふーー。あんた何してたの一週間」
あすもでうす「余もこのナリで魔王軍に帰れると思うほど呑気ではない。森で寝泊まりしておった。木の実で食いつないでおったが流石にこのままではいかんと思ってな、余は暴力以外で稼ぐ手段を知らぬ、魔族で成り上がるとはそういうものじゃ。というわけで暴力で稼げるギルドに来たわけじゃ」
レン「でもその姿だとクソザコなんでしょ?あのヤバい闇魔法攻撃の代償で不可逆的にその姿になったんでしょ」
あすもでうす「そうなんじゃぁ。まさかここまで弱くなるとはのう。真の姿にもなれんし困ったわ」
今のあすもでうすは使えて初期魔法が一発という状態だった。これでは冒険者としてはやっていけない。そして何よりレンはさっきから気になるところがあった。
レン「あの恐怖のアスモデウスがこんなロリっ子になるとか…わからないものだわ…」
あすもでうす「ふ。闘いの中で我々は分かり合えたのだ。力は失ったが清々しさはある」
レン「下手すれば国が滅んでたってのにそんな気楽ではいられないわよ。あとね、さっきから言いたかったことだけど」
あすもでうす「なんじゃ。人前で勇者レンと呼ぶなというのはさっき聞いたぞ」
レンが片手を腰に当てて片手であすもでうすを指差す。
レン「メチャクチャ臭いわよ!」
あすもでうす「むう?」
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