131: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/04/27(日) 04:34:32.74 ID:5EffD/Cg0
ミーニャに声をかけられ、御者は馬を止める。
「き、貴族様」
「うむ。彼女達に依頼して良かった」
貴族の少年は馬車のキャビンに逃げ込み、ミーニャとミルカが崖の上を見る。リザードマンの群れと低級魔物が姿を現した。
「見ろよ、人間だ」
「おいおい、マジじゃねえか」
「どうするよ」
彼らは魔王軍とは無関係の魔物の集団。魔族領も人間領も関係なく荒らし回る野盗のようなものだった。偶然とは言え勇者パーティと邂逅したのは不運と言うしかない。
ミーニャ「リザードマンか……幼い記憶で印象に残ってる魔物ではある」
ミルカ「最近人間に変装できる個体を見かけたことあるのよね。おい!そのまま回れ右して帰れば見なかったことにするわ」
「へ、貴族の馬車だぜ。しかも敵はたった2人の女」
「だがあいつら…見たことあるような気がする。ちょっと強そうだぜ」
「これだけの数いて何ビビってんだよ。しかも、上玉じゃねえかついてる!やっちまうぞ!」
野蛮な魔物に後退はない。リザードマンやゴブリン達は馬車を襲う決断をした。ミルカが指の関節を鳴らし、ミーニャは……アバライスと片手が融合する!
ぐにゃああ
ミルカ「な、なによそれ」
ミーニャ「拳の射程距離を飛躍的に伸ばせる」
ミーニャの鍛えぬかれた攻撃力を効率的に引き出すため、賢者としての叡知を総動員し、契約を結んだアバライスと片手を融合。肘などの関節に柔軟性をもたせ、鞭のようにしなり伸びる腕が完成していた。
「「「かかれぇーーーーーっ」」」
ミルカがバトルマスター特有の闘気弾で、ミーニャが伸ばした手刀で着地前のリザードマンを仕留めた。
ミルカ「け、賢者ってそんなこともできるのか…ていうか、遠距離なら魔法があるじゃないアンタ!」
ミーニャ「魔法が封じられても遠距離に対応できる。隙も大きいけどね。実戦は初めて」
『とうとう魔物をやっちゃった〜。まあ契約してる以上魔族側には戻れないんだけどさ』
ミーニャの右腕がどこからか喋る。アバライスは融合しても意識がある様子で、伸びた腕は彼の体色である緑色になっていた。
ミーニャ「あまり伸ばすのは腕を切り落とされる危険があるか…」
「な、なんだこいつら!?」
「このやろぉ!!」
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