270: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/05/07(水) 13:51:40.75 ID:0RY7lMJl0
胴体が真っ二つの亡骸が闘技場に転がる。アンドロスが三人の勇者のうち2人を片付けるのに1分かからなかった。
「う、うああ…!」
アンドロス「武器を拾え」
「流石はアンドロス様だ」
「すげえ剣さばきよ」
「ふははは泣いてるぜあいつ!」
残った勇者も剣を弾き飛ばされ、地面に転がっている。アンドロスはそれを拾うように促した。しかし、自分と同格の勇者が2人瞬殺された光景をみて彼の戦意は既にない!
「た、助けてくれ……ったのむ」
アンドロス「拾え」
「命だけは……魔王軍の奴隷にもなる、いや、なります…!」
アンドロス「………」
勇者の命乞いに観客の盛り上がりはピークを迎える。そしてアンドロスには勇者パーティというものに持っていたリスペクトを汚されたような怒りが芽生えた。
「どうかっ……魔王軍幹部様……!」
アンドロス「拾わないならば…………死ね!」
「ぎゃああっ」
結局3人とも殺されてしまい、魔物達の溜飲は下がった。ゼノンは闘いが始まったときから闘技場を見てはいない。
武器の返り血を穢らわしいもののように拭ったアンドロスがゼノンの元へ向かった。
ゼノン「おう。俺はつくづく情けねえよアンドロス。アスモデウスとデュランが殺されたってアップル王国の勇者?ってのは今のゴミどもとそんなに違うのか。あの2体が情けねえだけじゃねえのか」
アンドロス「少なくとも今の3人とは比べ物にならないかと。私は、恥ずかしながら何度か邪魔をされておりますので」
ゼノン「だといいがな。あ?なんだお前」
ゼノンはアンドロスではない、一般のリザードマンがロイヤルボックスに入室したため声色を下げて対応した。ゼノンの中ではアンドロスのような親しい部下、ドラゴンやリザードマンという爬虫類系の部下、その他という風にランク付けがされている。リザードマンにはまだ優しいほうだ。
「し、失礼いたします。偵察部隊から情報が。龍人族殺しの剣が人間界で見つかったと」
ゼノン「なにぃ〜〜?」
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