279: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/05/08(木) 04:58:54.33 ID:Ian2nAxiO
入るや否や、ミルカの前に賽が入った丼が差し出される。入口付近で待機していた黒髪の女で、その風貌からレン達と同じ護衛任務で乗り込んでいる冒険者だということが伺えた。
ミルカ「なによそれ、魔法の条件?」
「きゃはは!ウケる、深読みしすぎ。流石は高名なアップル王国の勇者パーティ。ただのチンチロリンだよ」
挨拶よりも先に博打を強要する民度。最後尾車両がどんな空間か一瞬で分からせた。この女を含めて6人いるが、各々が油断ならない冒険者だ。
リラ「かかか。冒険者ギルドみたいだな。基本博打は御法度だから深夜こっそりやってるやつ」
レン「あるある。汽車の中って一種の無法地帯なのね」
「そういうこと。私が親で良いからさ。レートは銅貨3枚でどうよ」
シトリーのような優等生な冒険者もいるが、基本アウトロー。その空気感にレン達は懐かしさを覚えた。
「そんな難しい顔しないでよ、金持ちなんでしょ?」
ミルカが丼をぶん取る!
ミルカ「私が親をしてやるわ。ただしレートは銀貨1枚」
「きゃははは!そうこなくちゃねぇ」
ミルカは賽を振った。一二三!2倍払いだ。
ミルカ「……」
リラ「あーあ」
レン「やっちゃったねえ!」
☆☆☆
「毎度〜♪」
愉快そうな女の声を尻目に3人は次の車両へ進む。
リラ「怒んなよミルカ」
ミルカ「怒って無いわよ!」
レン「怒ってる。あ、エメラじゃん」
エメラ「レンにリラ。そしてバトルマスターのミルカ。壮健そうで何よりです」
三両目はソファが並べられた空間で、冒険者達の荷物も積まれていた。もっとも金や貴重品などは盗まれないように所持しているだろうが。四両目よりは秩序を感じられる。
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