414: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/05/15(木) 00:10:07.58 ID:acrRcnLqO
アンドロス「俺の負けだ。想像以上にダメージは深い。次のお前の殴打を躱すことも凌ぐことも出来はしない」
リザードマンのギザギザの歯から更に血が溢れる。アンドロスは満身創痍な状態から、せめて魔法を解除しミルカを元の世界へ戻そうという考えだった。
ミルカ「話が分かるじゃない。ま………今回は私の勝ちってことで、いつでもかかってきなさい」
アンドロス「くく…………最期にお前という戦士と戦えて誇りに思う」
ミルカ「えっ?」
アンドロス「魔法の解除には骨が折れる。このダメージでは恐らく命と引き換えとなるだろう。俺がお前を元の世界へ返すのは、俺の生涯最後の相手として納得がいったからだ」
武を求める魔族の間に広まっている概念『血闘相承』。力を認めた相手と闘い、死んでいった戦士の血と闘いの歴史はその相手に刻み込まれ、血肉として行く末を見届けるという言い伝え。アンドロスはその相手としてミルカを認めたのだった。
ミルカ「じっ」
ミル「じょーだんじゃないわ!リザードマンの血なんて受け継いでたまるかっての!解除するってんなら急がなくても良いわよ。体力回復を待ってから解除しなさい」
アンドロス「死なせろ俺を。ゼノン様の命令を全うできず敗れた俺が……生きていても無惨なだけだ。お前に殺されて俺という生涯の円が閉じることを誇りに思う」
ミルカ「ばっ…………かやろ〜〜…………脳ミソカチカチか〜…!」
魔王軍でありながら人より人の心を持つアンドロスをミルカは気に入っていた。こんなやつがいるならば魔族も捨てたものではないと思った。殺し合いはするだろうしどちらかがどちらかを殺すことに疑いはないが、死ぬ理由がなければ死んでもらいたくはなかったのだ。
アンドロス「ゼノン様お許しください。はーーっ」
アンドロスの両手からエネルギーが天に放たれ、空にヒビが入った。そこから亀裂は広がり、異空間が破壊される!
バキキキキキィ
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