546: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/05/22(木) 13:30:02.74 ID:OBv/by3v0
魔王軍幹部であるオウルベアのリンが人間態で姿を現す。その後ろ姿についていくウルシは敵の戦闘力を感じ取っていた。
ウルシ(奴さん見た目は人だが当然物の怪だ。あっしに背を向けるたぁ豪気。あっしの方が強いと思うんですがね)
リンもそれは感じていた。しかし悠久の時を生きた魔物であるが人間を恐れることは魔王軍の格を下げることになるとして、あえて隙を晒す。
リン(まさか魔王城でいきなり仕掛けてくることはないとは思いますが。全く魔王様も酔狂なことを)
更に慈愛の勇者なんてめでたい異名を付けられた剣士が背後から切りかかってくることはないだろうという計算もあった。その剣士が声をかける。
ウルシ「あっしが魔王さんを斬る腹積もりなのは知ってますよね。いいんですね案内してもらっちゃって、助かりやすがね」
リン「貴女ごときに魔王様を討つことは万が一にもある得ないというのが、我々の判断です」
ウルシ「はっ。あっしの温い太刀筋なんざ恐るるに足らずってわけですかい。心強いでさ」
☆☆
リンとウルシが魔王城の最上階、大幹部の円卓の部屋に入る。過去200年間、この部屋まで勇者がたどり着いたことはない。更にこの先の障気が溢れる扉を開けば、魔王の部屋だ。
ウルシ「こえぇこえぇって身体が震えて来なすった」
リン(並の勇者ならば確かに震えが止まらずまともに相対もできないでしょうが、こいつは口だけ。魔王様が興味を持たれるだけのことはあります)
リンはこれ以上は畏れ多いと消えた。ここまで来れば案内は不要なため、ウルシはその荘厳な扉を押し開いた。
ぎぎぃいい〜〜〜〜…
ウルシ「失礼しやす。魔王さん」
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