69: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/04/22(火) 04:20:11.46 ID:PILLMmWw0
『流石ねぇ。魔王様があなたを魔族に転生させた時から期待していたのよ。今では大幹部。ふふふ転生魔術を指揮した身としてはこんな嬉しいことはないわ』
デュランは出陣前、オルフィアから自らの前世について教えられていた。自分が何故人間をここまで憎むのかの答えがそこにはあった。なんのことはない、人間に裏切られ妻をも殺された前世の怒りを引き継いでいたのだ。彼の人間の時の名前はキリル。某国の最強戦士で、その力を恐れた国に抹殺された。その魂を鎧に宿らせることで後の大幹部デュランが誕生したのだ。
デュラン「俺が元人間であろうと……なにも変わらぬ。カカカ……魔王様のため闘い続けるのみ」
『あなたならそう言ってくれると思っていたわデュランちゃん!』
デュランがオルフィアと話しながら黒鉄の身体を一歩一歩進める。国王軍はじりじりと下がりながらデュランを牽制するがまるで気にする様子はない。
デュラン「で……本当に心配だけで……様子を見にきたのか」
『敵も味方も沢山死んだでしょ。それに日も落ちてきた。闇魔法ブラッドムーンを発動するなら私もお手伝いするわよ。うふふ』
デュラン「確かに暗くなってきた…………だが問題はない……俺が魔王様より与えられた任務……他の大幹部の助力があっては様にならぬ……単独でこなしてみせるぞ」
『律儀ねぇ。無事を祈っているわよデュランちゃん。人間への怒りを思う存分にぶつけてあげなさ〜い!』
デュラン「おお!」
デュランが近くに刺してあるニベルコルの遺品ネクロソードを握る!柄から怨念のオーラが溢れるが、気にすることなく引き抜いた。
デュラン「良いものが…………落ちておったわ……!」
ノエル(握るだけで寿命を削るため放置しておいたあの呪いの剣を……)
片手に巨大なモーニングスター、片手にネクロソードを握り聖・神属性に有利をとる恐るべきデュラハンが威圧感を放った。疲労とダメージで神属性を解放できないノエルwith騎士団に勝ち目は薄い。
「だ、団長」
夕日も落ち騎士団の薄暗い視界に映る、鎧の隙間から青黒い炎のような魂を燃やすデュランは恐怖の対象だった。振りかぶり、ネクロソードの切っ先から放たれた怨念の斬撃をノエルと騎士団員の魔法がギリギリ防いだ。しかしその消耗は激しく、デュランは間髪いれずに次の斬撃を放とうとしている。
ノエル「南無三!」
1002Res/900.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20