28:名無しNIPPER[saga]
2025/05/07(水) 13:23:09.08 ID:vi4sBlnW0
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そうか……そうだ、こいつは、ここで登場するんだった。
俺と目が合ったそいつは、見開かれた目でじっとこちらを視ながら、「スッ」と裂けたような口で笑みを浮かべながら、こちらに歩いて来た。
ゴオッ
汽車がトンネルに突入し、車内が薄暗くなった。
俺は、先制攻撃を仕掛ける事にした。
俺「久しぶり」
みしネコ「……え? ……オレたち、どっかで会ったっけ?」
俺「いや? 初対面だと思うけど」
ゴッ
汽車がトンネルを出て、眩しい光で満ちた。
みしネコ「……あははははははははははは! おもしろいね、キミ。あはははははははははは!」
俺「変わらないな」
みしネコ「……あはは! あはははははははははははは! ……はー、おもしろ。ねぇねぇ、ここ座っても良い?」
俺「いいよ」
俺の目の前に来たのは、「みしらぬネコ」。
略して、みしネコ。
本名不明、性別:男、ゲーム内にほとんど登場しない。
その正体の多くが謎に包まれたネコだ。
みしネコ「よいしょっと。キミ、なんて名前?」
俺「ニンゲン」
みしネコ「ふうん。ニンゲンさん。あははははははははは! おもしろい名前! あははははは! いいよ! 初対面のオレに本名は教えられないもんね! あははははははは!」
俺「えー、ここでは本名だよ」
みしネコ「あははははははは! ごめんごめん。あはははははははは! ……はー。で、ニンゲンさん。なんで汽車に乗ってるの?」
俺「そこに駅があったから。まさか、ここで君に合うとは思ってなかったけど」
みしネコ「へえー、ふうーん」
俺「でも…………会って見たかったから、ちょうどよかった」
みしネコ「…………あは。そ、そうなんだ……」
俺「……」
みしネコ「…………あの…………。……ニンゲンさんは、なんで、オレに会いたかったの……?」
俺「……なんで。そんな事を聞くの?」
みしネコ「……」
俺「……」
『ェ次はー、〇〇の森〜、〇〇の森でーす。ウッキー!』
みしネコ「……あ、えっと。オレ、ここで降りるんだ。だから、じゃ! バイバーイ!」
プシュー……
止まった汽車。
駅に降りようとした彼の手を、俺は掴んだ。
俺「まあまあ、そう急がないで」
みしネコ「えっ、いや、ここっ……オレ、ここで、降りなきゃ……降りっ……だ、誰かっ、誰か……助け……」
『しゅっぱつしまーす。近くの物におつかまりくださーい。ウッキー!』
みしネコ「待っ……」
ポッポー
プシュー
ガタンゴトン、ガタンゴトン、ガタンゴトン、ガタンゴトン……
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