102: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/06/30(月) 03:00:26.18 ID:+Cu5c0/E0
ゼノンが翼を羽ばたかせ舞い上がった。上からの攻撃が圧倒的に有利なのは自明の理。しかしシトリーの蛇腹剣が息をつかせる暇を与えない。ゼノンのこめかみをかすり、傷を負わせた。
ジャラララララァ
シトリー「惜しいねっ」
ゼノン「チクチクやってて楽しいかゴミ!てめえから死体に変えてやる」
シトリー「華麗に舞う僕を射止められるかいっ」
蛇腹剣を引き戻す隙を狙いゼノンが飛びかかるが、リラがその片足を掴み静止した。褐色の上腕二頭筋を唸らせ、ゼノンにジャイアントスイング!
リラ「うりゃあーーーーっ」
ゼノン「てっめ……………………!」
ブンブンブンブンブンッバオッ
遠心力を十分につけて投げつけた先には小柄な人影、ゼノンの娘のルナが待ち受けていた。
ゼノン「ルナっ!」
ルナ「お父様私はあなたと闘って思いを伝えますっ。すーー」
ルナが目を閉じて大きく息を吸い、口と目を同時に大きく開いた。その瞳は爬虫類の鋭さを宿している。口からは灼熱の炎が吹き荒れ、ゼノンに直撃する。
ルナ「ばーーー!!」
ジュボァアアァッ!
ゼノン「ちっ!〜〜〜〜っ!」
皮膚が鎧のゼノンと言えど超高温には手を焼かされる。防御態勢をとるが凄まじい圧を受けた。ジャイアントスイングの遠心力は殺され、逆方向に吹き飛んだ。
シトリー「お見事だマドモアゼル」
リラ「しかしタフだな。もう立ち上がってきたぜ」
ゼノン「っは〜〜〜〜〜〜!皆殺しなのは依然変わらねえぜ」
リラ、シトリーそしてルナに囲まれたゼノンだが焦りはなく、ただ弱者の抵抗に対する苛立ちが表情に現れていた。
ルナ「私の修行の成果……っう……あ゛」
ドシュ
ルナは自分の右の上腕に凄まじい熱さを感じた。視線を向ければナイフが背後から飛び出ている。そして鋭い痛みが全身を襲う。
ルナ「い゛っ……ぎ……!?」
イズナ「ゼノン殿に牙を向くということはあなたも我輩の敵ということだ。お嬢様」
ドロリと風景が歪み、カメレオンの能力で擬態していたイズナがルナのすぐ背後に現れる。草木の少ない岩峰地帯でここまで巧妙に身を隠せるのかとシトリーは眼を見開いた。
シトリー「上腕動脈が切断された!まずい」
ルナ「イ、イズナ…私は」
イズナ「なにも聞かずなにも言わせず。次は確実なる致命傷を、バイタルポイントを貫いて差し上げよう」
ナイフを引き抜き、次に狙うのは頸動脈!
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