673: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/08/05(火) 01:47:00.47 ID:nCAzbByJO
ウルシ「あーーーーーー!」
悲痛な叫びと共に堕落は完了した。数秒俯いていたウルシがタマモを睨む。その赤黒い皮膚、角、開いた瞳孔、黒く染まった眼球はまさに鬼と呼ぶに相応しい姿。
「あわわわわ」
禍々しい闘気にゴブリンの腰が抜ける。時間をかけてじっくりと魂を瀆した魔王の魔力により、慈愛の勇者はルシファーに忠誠を誓う魔族へと変貌。
ウルシ「魔王様のため……」
しかしベテラン妖狐タマモはこの程度で面食らいはしない。すでに手のひらに魔力を込め炎属性魔法を発動していた。
タマモ「迦具土」
ズビビビッ
紅色に染められた爪が輝く五本の指から真っ赤な熱線が放たれた。凄まじい貫通能力を持ち、高速な上に若干対象に向けて軌道を自動で修正する炎魔法をウルシは完璧に躱した。すでに柄を片手で握っている。
ウルシ「ぬぅううん!!」
タマモ(やば。死ぬ。この踏み込み。変身せな)
次の瞬間胴体が真っ二つになる強烈な予感がタマモに走った。しかし幸運にもウルシが握ったのは2本腰に差している刀の内愛用の長ドスではない方。即ち故国の宝剣オニマルクニツナ。
バチィーーーーンッ!!
ウルシ「うおお!!」
元々呪われまくっている宝剣はむしろ裏返り、これ以上の呪いを遮断する。柄に添えた手が弾き飛ばされ、その衝撃でウルシの意識が覚醒した。
「ゆ、勇者様…」
ウルシ「はあっ!!……はあ、はあ、……?……?」
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