229:イッチ[saga]
2026/08/19(水) 00:25:52.41 ID:AgtrdeAa0
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コロ、カロ……
???「ん、美味ェ〜……♪」
サァァアァ…………
渓谷に流れる清流、人が滅多に立ち入らない自然。
少女は周りにひと気がない事を確認してから、カバンから2枚の皿のようなものを出すと、それに河を見せた。
???「ほら、父ちゃん、母ちゃん。母ちゃんが生まれたところだべ。オラは初めて来るけど……綺麗な所だなぁ」
少女は両手を自身の首の後ろに回すと、頭皮を掴み、『剥がした』。
めりめりめり……
カッパ「ぷはぁ。……すぅー、はぁー。……空気がうめぇ! ……こんな人間の皮みたいな服も作れるなんて、おしらはすげェなぁ」
少女の背を割り羽化するように中から現れたカッパは、少女だったものを丁寧に折りたたむとカバンの中に収めた。
カバンを崖の中に隠したカッパは、2枚の皿を甲羅に括り付けると、清流を泳ぎ始めた。
するするするする……ぱしゃっ!
ちゃぷんっ、するするするぅ……ぴちっ、ばちゃあッ……♪
3枚の皿は清流を吸い、きらきらと輝いていた。
カッパ「……ぷはぁ……♡」
川魚を捕まえ、食べる。
母親の故郷の味を堪能しながら、カッパは流れに浮かぶ。
カッパ「……」
そろそろ、帰ろう。
そう思い始めていた時だった。
???「お前……河蔵の、娘か?」
カッパ「ッ!? 誰だァ!?」ばちゃっ!
振り向いたそこには、河の中から顔を出す、カッパよりも背が高く、体格の大きい河童がいた。
カッパ「か……河童……!?」
???「あー……お前は覚えてねぇか。……ちーっちゃいころに一回あったばっかだからなぁ。お前の母ちゃん……波美は、俺の妹だ。俺は、お前の叔父だよ。元気にしてるようで、良かった」
カッパ「ァ……ぅぁ……あッ…………!」
???「……ん?」
カッパ「ぅあああぁあぁあぁぁあぁあッ……!」がばぁ!
カッパは泣きながら叔父の河童に抱き着いた。
???「どえええッ!? な、泣くなッ! 泣くなったら! 俺が泣かしたみてぇじゃねぇか!」
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