235:イッチ[saga]
2026/08/31(月) 00:41:35.52 ID:nBqzAEnV0
難破船はかなり朽ちており、壁や天井もほぼ素通り、光が入りまくり。
そんな中、唯一といっていいほど部屋の形を保っているのがあの部屋だ。
ツアーの時も人魚ちゃんがいろいろと説明してくれていたが、あの部屋だけ特に触れられていなかったな。
人魚「……あのお部屋は女の子の秘密のお部屋ですの♡ いくら旦那様とはいえ……勝手に覗くのは許しませんわ! ぷんぷん、ですのよ!」
ぷん! とほっぺを膨らませる顔も可愛い。
それも本とかで学んだしぐさなんだろう。
俺「ああ、わかったわかった。プライベートな空間は必要だからな」
人魚「ええ♡ …………ぜぇ〜っ…………たいに…………入らないでくださいまし…………♡」
俺「……? ああ。わかってるよ……?」
人魚「それならいいのですわ〜♡」
……なんかいま目が怖かったような。
触らぬ神に祟りなしだ、うん。
ーーーーー
新婚生活……14日目。
人魚「……旦那様? ……ねえっ、旦那様」
俺「は、はあい」
人魚「あーん♡」
俺「あーん」
人魚はそこら辺で狩った魚をさばいたものを、俺に食べさせてくれた。
人魚「おいしいですの?♡」
俺「うん、おいしい」
人魚「ふふーん♡」
…………ヤバい。
いや、全然今の生活は幸せなんだ。
愛されているし、愛しているし……
食事面はまあ、海鮮一辺倒だから飽きてきている節もあるけど、おいしいから別に文句はない。
問題は……
人魚「ね〜え、旦那様♡」
俺「な〜に♡」
人魚「……わたくし、今とっても幸せですの……♡ 旦那様の要望があればなんでも言ってくださいまし♡」
俺「特にないかな。十分だよ」
人魚「わかりましたわ〜♡ ……ねえ、旦那様。これからも、ずっとわたくしと幸せでいてほしいですわ……♡」
すす、と人魚ちゃんが腕に絡みついてくる。
人魚「……ずぅ〜っと…………ずぅ〜っと…………♡」
俺「ああ。もちろんだ」
人魚「ああ〜♡ きゃ〜嬉しい〜♡ それでこそ、わたくしの旦那様ですわ〜♡」
…………帰るタイミングを見失ったのだ!!!
俺のいつもの『流れ』が、完全に崩れている……!
想定していなかったのは、この人魚ちゃんがウブすぎた事だ。
初日の夜、俺が寝室で人魚ちゃんを誘った時の事だ。
俺『ね、人魚ちゃん。夫婦ならさ……夫婦生活も、するよね……?』
人魚『フウフセイカツ……? 夫婦の生活なら……もうしていませんこと……?』
俺は人魚ちゃんの腰に手を回し、キスをしようとした。
そうしたら……
人魚『ちょ、ちょっと旦那様っ! ……そ、そういうのは嬉しいのですが……ま、まだ早いと思いますの……♡ ……まだ新婚さん、なのですし……♡』
俺『……でも、俺が溺れた時にしてくれだだろう? あれが出来たなら……』
人魚『あれは必要でしたからしただけでありまして……! あれはノーカンですわ……!♡』
ぽっぽと顔を赤らめている人魚ちゃんがかわいくて、そのまま唇を押し進めようとしたら、だ……
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