【安価】怪異を犯してマンションに住まわせる
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291:イッチ[saga]
2026/09/23(水) 00:38:40.27 ID:Z9aoaDMR0
???「……ははは。はははは! これはこれは、なんという僥倖でしょう! ええ、ええ、大丈夫ですとも! 社長さんも『こちら側』だったとは、最初からおっしゃっていただければ!」

男はそう言いながら、机にかかっている赤い布の端を掴み、すっ、と割れた水晶玉を包み込むように……

フッ

気づけば屋台も俺が座った椅子も消えており、俺もいつの間にか立っていた。
目の前の男は少し膨らんだ赤い風呂敷を背に背負うと、くるりと一回り。

???「返事は……見ての通りです♪」

だいぶ序盤からそんな気はしてた。
目の前にふわりと浮かぶのは、赤い風呂敷を背負う、細長いキツネのようなイタチのような動物。

D「さて、君の事はなんて呼べばいい?」

???「あたしの事は、どうかイヅナとお呼びください! 今後ともよろしくお願いします、社長さん♪」

ーーーーー

D「あー、じゃあ前の雇い主は高齢になっただけなのか」

???→イヅナ「残念ながらそうなんですよ……かなりよくしてくれたのですが……。お、ここがあたしの部屋ですね」

そうしてたどり着いた、810号室。
イヅナはここに『雇われる』という形で入室する事になりました!

ガチャ

イヅナ「おー! なんと広いお部屋でしょうか! 今までのお家の中でもダントツで広いですねぇ!」

イヅナはたかたかとその小さな足で走り回りながら、そこらへんの部屋の扉を開けまくっている。

D「気にいっていただけたなら何より。家具は注文したから、明日には届くと思うぞ。ごめんな、今日は布団で」

イヅナ「いえいえ、それでじゅーぶん! それでじゅーぶんでございます社長さん! 雨に打たれながら竹筒で眠る日々に比べれば……ここは天国です!」

イヅナはばっ! と布団を広げると、その上で丸まった。

イヅナ「ふああ……ああ、急に眠気が……すみません、社長さん……2日きっかり……休まさせていただきます……」

D「ああ。飯は用意しておくから。気が済むまで眠っていろ」

イヅナ「ぐーーーー……」

ーーーーー

2日後。

すんすん……

イヅナ「……ふぁぁぁ…………ふぁ…………よく眠りましたねぇ…………おんや、いい匂いが……」

イヅナが目を覚ますと、ちゃぶ台の上にズラーッ! と大量の料理が。

イヅナ「おお……おおっほほほ……おほほほほほ! まるで夢じゃあありませんか!」

イヅナは割りばしをぺき! と割るとっ。

イヅナ「いただきます!」

がつがつがつ、ぐあつぐあつがつがつ! ずぞぞーーー、ずぞーーーっ! ずばーーーーっ! ごくごくごく……ゴクン! がつがつがつがつがつがつ……がぁつがつがつがつがつがつ! ずずずずずずずーーー…………

イヅナ「ッぷはーーーっ!!! けふーーっ…………♡ ごちそうさまー…………♡」

D「うん。いい食べっぷりだ。その小さな体にどうやってそれだけ入るのか……」

イヅナ「っ社長さん!!! い、いらしたのですねっ!!!」

D「そろそろ起きてくると思ってな。料理も用意しておいた」

イヅナ「いやー、ありがとうございます。いや、お腹いっぱいになれたのはいつ振りか!」

……あれだな。
こいつ、ちょっとすねこすりと似てるな。
すねこすりが知ったら、「キャラ被り反対!」と怒りそうだ。
イヅナは口をふきふきとすると、部屋の隅に置かれた大きな段ボールに気づいた。

イヅナ「……社長さん、あちらは?」

D「2日前に言っていた、お前の寝床だ。せっかくならイヅナが起きてから開けようと思ってな」


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