【安価】怪異を犯してマンションに住まわせる
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305:イッチ[saga]
2026/09/23(水) 20:11:25.39 ID:Z9aoaDMR0
こっくり「……あれ。おまえ。ゆび……」

D「指? 指って……この指か?」

俺は、十円玉と紙をまとめてつまんでいる手を、ぷらぷらしてみせる。

D「これって、『指を離した』ことになるのか?」

こっくり「…………」

俺は最初に10円玉に指を触れてから、一瞬たりとも指を離していない。
10円玉も、紙から浮かせていない。

こっくり「…………お、まえ、さ……」

D「はい」

こっくり「………………なぁまいきなんだよぉ!!!」

ずずず! ごくんっ! ごくんっ! ごくんっ! ごくんっ!

D「お、紙と10円玉を介しての生気の吸い取りか。確かに、普通の人間なら一瞬で立っていられなくなって、10円玉を落としちゃうかもな。だが……そりゃ悪手だ狐ちゃん」

どん!!!!!

こっくり「おぶ!?!? ぅぇ…………!?!?」

俺が少し興奮してみせれば、こっくりさんは急に口元を抑えてしゃがみこんだ。
生気吸い取りの覇権環境はぁ……残念ながらもう過ぎ去ったんですよねぇ。
Ver.俺限定で。

こっくり「はぁ…………はぁ…………はあ…………!?!? はぁ、はぁ……!」

信じられない、といった目線で、こっくりさんは俺を睨んでいる。
しかし数秒考えたように目を泳がせて、にや、と笑った。

こっくり「…………ふん。ニンゲンのくせに……やるじゃぁん? ……ま。ぶぉくは寛大だからさぁ。その力に免じて、見逃してあげるよぉ今回は……。ふもん! あのガぁキ共も呪わないでやるよぉ」

D「ほお、それはありがたい」

こっくり「ふふん! そうだろぉ、そうだろぉ! ほぉこら(祠)! に住ぅむ! かぁみ(神)! であるぶぉく! のかぁ〜んだいな措ぉ置だからなぁ。ただただありがたぁくうけとればいいんだよぉ」

腕を組んで、胸を張って。

D「で、俺はどうすればいいでしょう、こっくり様?」

こっくり「10円玉を鳥居まで動かせ。それでっ、終わりっ! もぉ、ぶぉくのことをぞんざいに扱ったりなんてするなよぉ? つぎはないからなぁ? くしししししし♪」

D「はい、わかりました。帰っていいですよ、こっくり様」

こっくり「じゃぁな〜。くしししししししししししししし♪ ……………………………………………」

D「……………………」

こっくり「………………………………………………………………」

D「……………………………………………………………………………………………………」

こっくり「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………ん?」

D「ん?」

こっくり「んっ?」

D「んっ?」

こっくり「んっ?」


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