58:名無しNIPPER[saga]
2025/07/07(月) 13:28:02.62 ID:L/cJ6cUz0
サナ「…………実はね。ずっと、いたんだよ。私」
D「ずっと?」
サナ「うん。守護霊、っていうのかな? 気づいたら、Dに憑いてたんだ」
D「ふーん……いつから?」
サナ「死んでから1ヶ月後くらいかな? そしたらね。Dの周りに沢山、悪そうな黒いのがいる事に気づいたんだ」
D「黒いの」
サナ「あっちいけー! って思ってたんだけど、私、守護霊として生まれたばかりだったからか、自分より強いのには手も足も出なかった」
D「って事は、自分より弱いのには?」
サナ「手も足も出たんだ。叩いたら嫌がるし、蹴ったら逃げようとする。それでね、私、それを食べてみたんだ」
D「腹下すぞ」
サナ「あははは! 死んでるから下す腹ないよぉ。でね、食べたら、自分が強くなるのを感じたんだ。それからは、自分より弱いのを食べ続けた。食べて強くなったら、もっと強い奴も食べれるようになったんだ」
D「……なんか……あれみたいだな……」
サナ・D「「勇者とか魚が自分より小さい数字の奴を吸収していく広告のゲーム」」
サナ「……そんなかんじっ♪」
D「……それで、強くなったから、今日、俺にも見えるようになったのか?」
サナ「わかんない。私も、こうやってまた会えるようになるなんて思ってなかったもん」
そう言うサナの後ろ姿は、本当に嬉しそうだった。
サナ「嬉しい」
D「……俺も嬉しいよ」
サナ「D」
D「なに」
サナ「好きだよ」
D「……そうか」
サナ「私ね、たぶん、高校2年生ぐらいから好きだった」
D「…………そうか」
サナ「でも気づかなかった。気づかないようにしてたのかも」
D「………………俺もだよ。俺も。たぶん、好きだった」
サナ「…………好き」
D「…………」
サナ「本当に大好き」
D「……俺もだ。サナ。俺も、お前の事が、本当に好きだ。本当に」
サナ「…………嬉しいっ!」
サナはころころと笑った。
サナ「…………じゃあさっ♪」
くるっ。
と、前を歩いていたサナが振り返り、止まって、俺の目を見る。
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