59:名無しNIPPER[saga]
2025/07/07(月) 13:30:26.35 ID:L/cJ6cUz0
サナ「あのコたち。喰べちゃってもいいよね♪」
みーんみんみんみん、みーーーーんみんみんみん、みーーーーーーーん
D「……………………ん?」
サナ「Dにはもう、私がいるんだもん。幼馴染で、ずっと好き同士の、私がさ」
D「…………待て、話が」
サナは、屈託のない、笑顔を浮かべている。
サナ「私ね、誘われないと建物の中には入れないんだ。Dの家には生きてる時に入った事があるから入れたんだけど、あのマンションはだめだった」
みーんみんみん、みーーーーーんみんみん、みーーーーーーーーーーーーーーーんみんみん
サナ「でも、Dが『入っていい』って言ってくれた♪」
D「ダメだ」
サナ「どうして?」
サナの顔が歪む。
サナ「私の事が好きなんじゃないの?」
D「俺は、マンションにお前が入る事を許可しない」
サナ「あは。ダメだよ。一回許可したんだから。もう、はいれる。ほら」
気づけば、俺たちは既にマンションに着いていた。
サナは、マンションの敷地内に立っていた。
みーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーん
サナ「ね♡」
D「お前は俺の大事なヤツを食べるのか?」
サナ「私が一番大事なんだから、いいでしょ?」
D「ああ、お前の事が一番大事だ。他の奴とはまだ出会って半年も経ってない。お前の事が一番大事なのは間違ってない」
サナ「じゃあ」
D「でもダメだ。俺が許可しない、許諾しない、許さない。もしそれをしたら俺はお前の事を大嫌いになる」
夕陽がサナの顔を照らす。
……いつの間に、夕方に、なっている?
なにより夕刻、ここは陰になるはず。
みーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーんみーん
セミの声がうるさすぎる。
世界が赤黒く染まっている。
サナ「じゃあしょうがない。ね」
サナは、血まみれになっていた。
腕はあらぬ方向にひしゃげ、首は折れて、頭は削れている。
サナ「待ってて、みんな、喰べてくるから」
俺は、サナが動くより早くサナの腕を掴み、引き倒した。
ドタンッ!!!
サナ「痛い、痛い痛い痛い!!! 離してよ! そこ折れているんだよ!!! 痛い、痛い……! 痛いよぉ……どうしてこんな酷い事するのォ……?」
ああ、嘘っぽい。
D「痛くない。なぜなら、お前は死んでいるからだ。嘘泣きはやめろ。嘘と分かっても心が痛む」
サナ「……あは。そうかぁぁあぁあ…………バレるかぁぁぁぁ…………」
あはは、あはは、あはは、と笑い声が反響する。
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