101: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/09/06(土) 16:05:30.73 ID:pkIHkq7UO
20分後、ほぼ全ての幹部、団長達が大広間に集結していた。魔王が呼べば何があろうと集まるのが配下の魔物達だ。
「しかし今回は何の集まりだ」
「なんで魔王様のとなりにあの新人の団長がいるんだ」
ざわつく魔物達。玉座に座る魔王の隣には大幹部の2人が座り、逆サイドでは3人の勇者パーティの魂とスライムを融合して作られた団長、ジュルレが跪いていた。
ルシファー「良く集まってくれた。今回は大切な配下の願いを聞き入れてやろうと思ってな」
ルシファーがジュルレに話すように促す。ジュルレは魔王の美貌に見惚れていたが、ハッとしたように立ち上がった。銀色のストレートヘアはスライムの特徴を有し瑞々しい。
ジュルレ「え、えっと!その。こ、こんな沢山の幹部様達の前で恐縮なんですけども」
ルシファー「慌てずにもう一度、先ほど余に言ったことを言えば良い」
ジュルレ「あ、あの。私の中の勇者パーティの心が喧しいんです。クソ勇者を殺してスッキリはしたんですけど、故郷のみんなに対する情があるみたいで。人間どもを殺すときに引っ掛かるんですぅ」
リオン「勇者パーティの魂を…魔族に変えるのは……無理があったか……」
ジュルレが顔を抑えて泣き始める。魔王のため、スライムの記憶により亡きセピアのため、人間どもを殺しまくりたいのにそれを拒否する魂に苦悶しているのだ。
ジュルレ「うあ゛ーーーーーんっ。私はやっぱり役立たずだーーーーーごべんなざいーーーーっ」
ジュルレは魔王が作り上げた存在のため、この場で非難するものは居ない。しかし、皆内心ジュルレはもう使い物にならないなと判断を下していた。しかしそこに魔王が待ったをかける。
ルシファー「ジュルレよ話は分かった。辛かろう。その苦しみから私が解放してやる」
ジュルレ「はえ…」
魔王が片手を掲げる。掌に凝縮されていく凄まじい魔力!幹部達は恐れおののいた。
ぎゅごごごこぉ
魔王がジュルレに元になった3人の故国を聞き、オルフィアが魔法で映し出した人間領地の世界地図を見せる。魔王城から故国までの距離は数千km。まさかという表情の幹部達。魔王の力はそのまさかを可能にする。
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