543: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/10/16(木) 22:28:01.28 ID:ME6Hx0pA0
オーダーズの全身に巻かれたボロボロの布と真っ白な前髪が風で靡く。臆すること無く前に出るのは剣の勇者の異名を取るソリラ。
ソリラ「わざわざ待ってたってことは、オレと邪魔されずやりたいってことかよ」
2人ともに担いでいた片手半剣を構える。王女はピリついたキリング空間におののき、縛られた身体を震わせた。ソリラの仲間が何とか救出の機会を伺っている。
オーダーズ「そうだ…………俺と殺し合ってもらおう」
ソリラ「それは良いけど姫を返せよな」
オーダーズが王女を縛った鎖に刃を通し、無造作にソリラ側に放り投げた。
「きゃあああ〜〜っ」
「危ない!」
1人の兵士が機敏に反応し、王女を抱き抱えた。安堵で涙を流し始める彼女が無事だということを確認すると、水晶玉で城に報告をいれた。その一連の流れの間、ソリラはオーダーズと視線を交差させたままだった。かつて倒したソロモン72柱の幹部とはものが違うことを悟る。
ソリラ「魔王軍幹部だろ!」
オーダーズ「ああ」
重心の不自然さが義足を教えるが、それがまるで弱みになっていないオーダーズに戦慄するソリラ。しかし自分の技を信じて切っ先から剣気を迸らせる。
ソリラ「面白ぇ〜〜っ!いくぜ」
オーダーズの剣気も感じた勇者が歯を剥き出しにして突撃しようとした時、二人を囲うように空から禍々しい結界が降り注いだ。
ずずずぅううんっ
ソリラ「うわ!?」
「なんだこれは、闇属性の結界?」
「逃げ場を封じるためか」
直径20mほどの空間に閉じ込められた2人。逃げるつもりなど無いソリラとしては心外だと申し立てたが、そこに10mほどのドラゴンが人間領方面から飛んで来るのを見た。
ばさぁ
「うお!?ドラゴン、新手の敵かぁ」
「なんということだ、殿下を守らねば」
オーダーズ「…………あれは、アンドロス」
1002Res/1010.25 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20