32: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/11/24(月) 02:18:21.73 ID:/nglM3l70
それから数日後、サタンがリーダーとなり対人間用アサルトフォース『ヴァンガード』の結成が大々的に魔王軍に伝えられた。しかも、事前に漏れていた情報では拒否可能だったにも関わらず、強制だという。これは魔王の人間に対する殺意が影響していた。
「おい聞いたか。ヴァンガードのスカウトを断った在野のソロモン72柱が殺されたらしいぞ」
「魔王様がピリついてるらしいぜ、なにがあったんだ」
魔王軍の雑兵達の間でもこの強引な方針に疑問が上がっていたが、魔王軍内から選出される強者に断る理由はない。所詮殺されるのは在野のスカウトを受けた魔物達。
幹部の間の廊下を進む魔王の子ベリアルと不死のガス生命体メフィストも、ここ数日の魔王軍のピリつきは敏感に察していた。
ベリアル「へへへ父上なんかキレてるな。面白れ」
メフィスト「なにがあったんだろうね〜。くやしいなぁその場にいれば楽しい場面が見られたかもしれないのに」
ベリアル「どうせ母上とのセックス邪魔されたとかじゃねえの。ミッフィーは最近見なかったけどなにしてたんだよ」
メフィスト「ボクも魔王様に言われてスカウトしてたんだよね。忠臣だから!」
ベリアル「この世で一番軽い言葉だよなぁ」
メフィスト「あ、噂をすれば。ゼスティアルさん!」
ゼスティアル「……あ、これはメフィストさん」
2人の前に通りかかったゼスティアルこそメフィストがスカウトした魔物。見た目は180pの40歳前後のジェントルマンで、白髪交じりの黒髪をオールバックにしていた。シワのないスーツがダンディズムだ!
メフィスト「魔王様との面接どうだった?断れた」
ゼスティアル「いえ。参りました。断れば私だけではなくセピア国の魔物達を滅ぼすと言われてしまいまして」
ベリアル「はっ。魔族には優しい筈なんだけどな父上。んじゃおっさんも魔王軍のヴァンガードってわけだ」
ゼスティアル「はい。これも運命でしょう。よろしくお願いいたします」
ゼスティアルは魔族らしからぬ穏やかな性情の持ち主。正体は元人間で、メフィストの契約魔法で娘の病気を治す代償として蜘蛛の魔物に堕落していた。神がかり的な契約魔法を使えるメフィストと言えど契約魔法単体で病気を治すことや人を魔物にすることは難しいが、複数の闇魔法使いの協力によってその契約は履行されていた。
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