664: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2026/01/24(土) 22:33:52.78 ID:J0ZXW7CQ0
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ツバキ「うくっ!!」
扉から蹴り出されたツバキ。文句を言おうと振り向いたが、扉の向こうは覗けない。流石にもう一度コキュートスに潜り込む気にはならなかった。
ツバキ「はあ。ふう……ぐぐ。そんなに気温高くないだろうけど、さっきまで激寒だったから暖かい」
ツバキが利用したのはかつてウルシがフィアを始末し利用した扉と同じもの。ここはわずかな蝋燭が灯りとなる濡れた石壁に囲われた螺旋階段。B4Fと呼ばれる場所である。
ツバキ「ごほ……」
腹を撫でた。ベリアルの地獄の炎で燃やされ内蔵にもダメージが入り未だに苦痛を感じているが、持ち前の回復力で動ける程度にはなっている。
ツバキ「ベリアルの仕業か…あのクソヤロー」
恐らくジオフロントは壊滅状態。地下のフロアといえど流通を後押しし、魔王軍の経済を支える役割の一端を果たしていた地区をこうまで滅ぼすとなると、魔王は今回の闘いで城下町を用済みと断ずるつもりか。
ツバキ「…………ベルゼブブ様の所にもーどろっ!」
兎に角崇拝する主の姿を見たいツバキは上を目指して移動を始めた。どうやらここは上に進んでいけば地上まで出られるようだ。
☆☆
ザザザザザッ
ツバキ「……」
地上に出たツバキは覚えのあるフロアに出た。このまま土地勘を活かして主のもとへ帰還したいところ。
ツバキ「む」
途中ツバキは人間達を見た。魔王城に乗り込んできた奴らで、倒すべき相手。
ツバキ「…………」
しかしツバキは見逃した。ダメージを負っていることもあったし、惨殺する気分でもなかった。ヤるならミルカと再びヤるはずだったレベルの血肉の闘いがしたかった。
ツバキ「……あ」
通路を高速で移動するツバキが今度は前から駆けてくるピリカを見た。
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