703: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2026/01/30(金) 00:21:09.78 ID:VPKwmdIU0
魔王軍にバハムート号が突っ込み24時間が経過した。一週間は不眠で動ける勇者達は各々が戦闘を行い、命を散らしていった。
そして地獄の番人となったミルカは地獄の最下層コキュートスで胡座を組んでいた。
ミルカ「……どーしよこれからマジ。リラ達は魔王を倒したのか!?」
これから無限の時間をコキュートスで過ごす覚悟などできていない。それでも精神が人間を逸する時までこの氷の世界にいなければならないのか。改めてミルカは頭を抱えた。
ミルカ「まあ…無駄に広いし散歩してみるか……ていうか、怪我は自力で治すしか無いのかな」
氷の大地を歩む。大罪人が地下深くに沈んでいる足場は未だに慣れない。そしてベリアルもまた、地獄の番人の称号を奪われ只の罪人として氷に沈んでいる。
ミルカ「…」
ついさっきまで殺し合った相手だがこんな姿をみて、更に悪態をつく気にはならなかった。
ミルカ「はーあ…………あ?」
ミルカは100mほど離れた氷の上に横たわる人影を見た。少し近づいてみればそれは紫髪の気が強そうな女魔導士。
ミルカ「……なにしてんの?ていうか、あんただれよ」
オルフィア「…………私はオルフィア…魔王に屈した人類の戦犯だ」
ミルカ「オルフィア?魔王軍大幹部の?」
話に聞いていたオルフィアは掴み所の無い魔王を崇拝する人類の裏切り者の筈。それにグロテスクに胸が大きいと聞いていた。この場にいるオルフィアは自分と同じくらいの大きさだとミルカは的確に分析する。つまり十分爆乳ではあるが噂ほどではない。
オルフィア「私の魂は死に、肉体から分離しコキュートスに堕ちた…………この体は人間だった頃の物だ」
大幹部の1人オルフィアを撃破していた。それ自体は吉報だが何故この場所で寝転んでいるのかという疑問が残った。
オルフィア「私が地獄の底に堕ちるのは構わない。妥当だと思うしな……だが私の魂は屈強すぎる…こうして皆と同じ様に氷漬けになりなにも考えないですむようになりたいというのに……それすらも許されないのか」
ミルカ「氷漬けになりたくてそんなことしてたのかよ!」
人類最強の魔導士というだけあって変人だわ、とミルカがオルフィアを見つめる。確かに人間領地の魔導学院で見る銅像と同じ顔だった。そして再び声をかける前に、漆黒の上空から新たな死者の魂が吐き出された。
ピリカ「おわあああっ」
ミルカ「ピリカ!?」
それは元姉弟子のピリカ。このままでは氷の川に激突するが、ミルカが無意識に手をかざすと死者の手が下から湧き出てピリカを受け止めた。
オルフィア「その手は……」
ミルカ「な、なんだ……これってベリアルの」
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