706: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2026/01/31(土) 00:59:04.96 ID:c/rLcnla0
余裕がある勇者達はウインドウに映るミルカに意識を向け、魔族達は普段とは違う映像の様子に困惑した。魔王軍大幹部オルフィアが発動するこの魔法に人間が映る筈がないのだ。
ミルカ『リラ!レン、その他!厄介だって言ってたベリアルとオルフィアは片付けたわ!』
勇者軍のミルカがそう言うならば間違いはない。魔王軍の中でも大分ヤバいと評判の2体を倒したと聞き、勇者ばヴォルテージが上がり、魔族達は恐怖した。
リラ「流石だなおい!」
ミルカ『まあオルフィアを倒したのは私じゃなくてヒイロやカミラ、アスモデウスらしいんだけど。兎に角伝えておく!後は……えーと。そうそう。おい!最後の大幹部、ベルゼブブって言ったか?ルシファーにお熱なのはいいけど周りに沢山慕ってるやつがいるのも忘れるなよ、この闘いで死ぬかもしれないんだからな。自分の命で責任を取れるとか考えてるならとんだ勘違いだわ』
ウインドウにノイズが走った。オルフィアといえど地獄からの魔法は長続きしない。魔力消費が半端ではなかった。
オルフィア『ミルカ……、そろそろ限界だ……私もルシファーに一言言っておきたい…私は数百年の間貴方のため働いてきたつもりだ。だが地獄に堕ちた私はやはり人間だった。だから手助けをしたのだ。これくらいは許してくれるだろ。私は確かに貴方を愛していた』
ピリカ『も、もう切れる!オレも一言言わせてっ。ツバキ!リオン!バーカ!』
ミルカ『そんなこと今言ってる場合か!えーと。あ!私死んだの!ごめんな!ここ地獄なのよ。魔王城の地下から繋がってるらしくてさ、リラ、カミラルノ、アンドロス……』
ザザザザ ブツン
一斉にすべてのウインドウが消えた。とりあえず言いたいことは言えたミルカは一息つく。
ミルカ「はーーー……仲間達は死んでもこんな地獄には堕ちて来ないだろうし。祈ることしかできないわね」
オルフィア「我々の言葉は起爆剤となるだろう」
☆☆
ルノは仕事を終え魔王城から抜け出し、カミラ達魔法使い部隊が用意する人間領地へ続く転移魔法を使うため森林地帯を抜け、合流を果たしていた。
ルノ「…」
しかしそのルノはその場で蹲ってしまった。パーティ内でも仲が良かったミルカが死んだと本人から伝えられた事実を受け入れられなかった。
「ルノさん。ここは危険です。戦闘能力のない貴女は特に。早く転移を」
ルノ「……でも。私達の明日にもうミルカはいない」
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