882: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2026/03/01(日) 01:24:49.41 ID:xMQjDcmr0
二丁持ちのトンファーを一丁飛び道具として消費したギルは戦闘力的にも半減。このダメージでは確かに魔王と闘うことは自殺といえる。クレバーな彼は下層へ降りる階段へ急いでいた。
ギル(すまねえ…!命を捨てて闘うのが勇者なのかも知れねえけど、俺にも愛する嫁が2人いるんだ。この傷じゃ足手まといになるだけだしな…)
心の中で律儀に言い訳を重ねながら走るギルの視界の端に捉えたのはアンドロスと横たわるエメラ。
アンドロス「!…トンファーの…その様子ではルシファーは倒せなかったようだな」
ギル「あ、ああ…すまない。リラとトルキンがやられた……」
アンドロス「そうか…くっ…」
アンドロスもダメージが大きい。ポーションで身体を癒しているが、魔王から受けたダメージはまだ癒えていない。エメラも意識を戻していなかった。
アンドロスにとってもリラとトルキンは共に武芸を磨き合った友。特にリラはルナ達と仲が良い特別な存在。ミルカに続いてリラまでも…。
アンドロス「今下には行かない方が良いだろう。恐らくソリラは敗れ、ベルゼブブ殿が上がってくるかもしれん」
ギル「ぐ…ベルゼブブ…魔王だけでもキツいってのにマジかよ」
アンドロス(だが、ベルゼブブ殿はリン殿や部下を通じて勇者と心を通じ合わせている可能性もある…などと、楽観か)
友や嫁を失った悲しみを数百年の人生経験でカバーするアンドロス。ギルも側で腰かけた。なんだかんだ、自分だけ逃げることに抵抗はあったのだ。
ギル「ミーニャとシアが魔王と闘おうとしている。すげえ強いけど、魔王相手じゃどれだけもつか。他の勇者達はまだ来てないんだよな?」
アンドロス「俺が見る限り来ていない…む」
エメラ「うう……?」
雷の勇者エメラが目を覚ました。彼女は他の者達と比べて傷は浅い。
エメラ「そうです。私はベルゼブブに不意打ちをくらって」
アンドロス「目を覚ましたか。我々の知っている情報を共有しよう。のんびりもしてられんが」
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