883: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2026/03/02(月) 19:04:35.20 ID:4WJMB58sO
陽射しが眩しい。シアは周りの人々の賑わいで我に返った。
シア「……ここって」
シアは気が付いたら純白のウェディングドレスを身に纏っていた。そしてここは人間領地。それも自分達の村の近くにある教会。
シア「わあ」
周りを見渡せば故郷の人々や王都で仲良くなった冒険者達が祝福している。そうだ、今日は自分達の結婚式。シアは改めて自分の姿を見た。
普段シンプルに纏められた髪はゆるふわなシニヨンにセットされている。頭にはティアラ。そして夢にまで見たウェディングドレス。パーティ全員でこの日のため、オーダーメイドしてもらったのだ。
参列者の中にはフィオナもいた。彼女もレンのハーレムだが、今回は曙光の勇者パーティによる結婚式のためだ。後日、村の皆だけでレンとフィオナの結婚式が改めて行われる。本人も納得しているのか笑顔でシアに手を振っていた。
フィオナ「シア!おめでとう、ぐす……っ。本当に良かったよ〜」
涙ぐむフィオナを見ているとこちらまで目頭が熱くなる。幼い頃に両親を魔物に殺され、それでも必死に生きてきたのは今日のため。ブーケを持つ手が震えた。
シア「フィオナお姉ちゃんありがとーっ」
自分の希望が全て叶っていると言って良い結婚式。子供の頃に約束した教会。祝福してくれる大勢の人々。一生の思い出になる豪華なドレス。そして隣を見れば。
シア「幸せになろうね!」
ルシファー「くは。そうだな」
金髪で筋骨粒々の青い肌。居て欲しい存在はおらず、心から憎い存在が慇懃無礼に笑っていた。
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