892: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2026/03/03(火) 00:28:00.12 ID:bAFssmMy0
シアは絶望していた。魔王との戦いで死ぬことは覚悟の上。それでも自分達の愛、絆は絶対だと思っていた。しかしミーニャはレンを軽んじるような発言をしてしまった。
シア「……っ」
シアには吊るされた偽物が本物だと思えてしまっている。死ぬ間際に、自分達の絆そのものが凌辱されるなんて醒めない悪夢だったのだ。
ミーニャ「あひ……ひひい……♡♡っ〜…」
ミーニャを責めることはできない。魔力を使い果たし、レンの偽物というどうしても心揺さぶられるギミックで隙を突かれた。彼女の精神力の強さはよく知っている。
シア「……!」
ミーニャでも抗えなかったならば、自分でも厳しいのではないか。その考えが頭をよぎる。
シア(嫌々!そんなの嫌!アタシが死に際にレンを罵って、この魔王に愛を捧げるなんて!)
今まで感じたことのない恐怖を感じた。ミーニャの胸を弄ぶ魔王を怯えの視線で見つめる。
ミーニャ「んひ、あひ……あひ♡」
ルシファー「ふふふふ」
シア「はあ、はあ、はあ」
ルシファー「次は貴様だな」
ルシファーと視線が交差した時。シアは飛び上がってその場から逃げ出した。ただこの悪魔から離れたかった。
シア「ああぁああああぁっ!」
不格好な走りでチャペルの扉にたどり着くと、思い切り力を込める。しかし開かない。この魔王が作った空間はここで行き止まりなのだ。
がちゃ!がちゃ!がちゃ!
シア「ひらけっ!ひらけよ!!開いてっ!」
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