【安価コンマ】帝国に追い狩られる姫と騎士・幾度繰り返してもお守りします
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◆ra.jqt4ROA
[saga]
2026/03/07(土) 13:28:11.38 ID:lKxGG2A/0
「我が騎士よ。急ぎエルフの方々を助けに───」
「駄目。それだけは駄目よ」
言いかけたミルクをアミィが制す。
「なぜですか!?その聖剣とシャルフィリアの力があれば!」
「今のシャルちゃんの疲弊を見てもそう言える?仮に出来るとしても帝国ならすぐに増援を出すはずだわ」
「で、ですがそれでは…!」
「そうね。悔しいし悲しいけれど、里のみんなはもう…助からないわ」
「そんな………!?」
ミルクが項垂れる。聖剣を託すため、彼らエルフが命をかけて戦ってくれたのに、ここ数日追い返しもせず迎え入れてくれたのに、
その恩に報いる方法が無い。今虐げられているエルフに背を向け、我が身を守る為逃げるしかないのだと…
最早疫病神でなく死神の所業に他ならない。
「わたしたちの…わたくしのせいで、こんなことに……!」
「これもハッキリ言うけど貴女のせいじゃないわ。帝国側は何の呼びかけもなしにいきなり攻撃をした。
それって遅かれ早かれ私たちを襲うつもりだったってことでしょ?ミルちゃんたちは口実に利用されただけ」
「だとしても!それでも呼び込んだのはわたくしの責任で──」
「くどい」
言葉を挟み込んだのは突然現れたフウラだった。彼女も戦い通しだったのかアミィのようにあちこちに傷や汚れが付いている。
「アミィも私もミルクの責任だとは思ってない。他の連中も同じ。
それでも責任を感じるっていうなら、裏で手引きでもしてたってことになる」
「そんなことは断じて──!」
「ならそれでいい。この話はお終い」
アミィもフウラもその道をプロだ。折り合いをつけることには慣れているのだろう。
それでなくともエルフは他種族より寿命が長い分、死生観においては独特なモノがある。
「ぅううう…!」
ミルクは時間の許す範囲で、エルフの方々を想い、涙を流した。
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