189: ◆DmmDEGkMa3fh[saga]
2026/03/29(日) 00:58:19.70 ID:+zjX2mxg0
☆☆
同じ時間、王都の宮廷貴族であるシトリーの母の元へヒイロが赴いていた。渡したのはグレムリンが持ってきたシトリーのB・LAN。
ヒイロ「勇者様は勇敢に闘いました〜。そこには勇者様が魔王であるルシファーと闘っている映像が記録されています」
「…」
険しい表情で映像を改める貴族。その光景はあまりにも常識外れだった。青い肌のルシファーと遥か天空で闘っているのは愛娘。ブレがエグいが、これは魔王ルシファーをとらえた人間領地に残る中では唯一の映像。
「娘が亡くなったというのは本当のようですね…」
ヒイロ「はい〜」
グレムリン「んきゅ…」
「ありがとうございました…この映像は彼女の死に尊厳を与えてくれた」
涙する母を見つめるヒイロ。150歳の彼女にとって近しい者との離別は珍しいことではない。ましてや冒険者。シトリーとの付き合いは5年も無い。
ヒイロ「…」
それでも涙が溢れた。魔族の血を受け継ぎ残虐性を秘めているサキュバスハーフの目から熱い液体が溢れていた。
☆☆
カミラ「めでたい日だというのに、こんなところにいて良いのかしらね〜」
ミルカ「レンが役目果たすわよ。別に戻っても良いけど」
カミラ「気分じゃないわ〜」
ルノ「ううう。リラ〜…っ…うえっ……ぐす」
ポジョ「ルルァ…」
紅蓮の女勇者パーティは王都の喧騒を逃れ、無法の草原地帯へと脚を運んでいた。ミルカが抱えるボックスにはリラの遺品が詰まっている。
ルノ「ねえミルカ。本当にリラの服も家具も燃やしちゃうんですか…それで良いの。ぐす」
ミルカ「散々話しただろ。後ろ向いてても仕方ないのよ。武器とか、日記とか、取っておきたいものはもう取ったでしょルノ」
カミラ「リラは気にしなさそうだものね〜」
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